イブニングセミナー(第153回) ナチスの収容所で子どもたちは4000枚の絵をのこした
【開催日】
2012年9月26日(水)18.00~20.00
【趣 旨】
技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も,社会との深い関わりの中にあることは明らかである.われわれが新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする
【講演テーマおよび講師】
ヨーロッパ中にナチスの狂気の嵐が吹き荒れていた第二次世界大戦のさなか、チェコスロバキアにあったテレジン収容所には、1万5000人の子どもたちがいた。ユダヤ人に生まれたという、ただそれだけの理由で、家を追われ、親から離され、飢えや寒さに苦しみ、笑顔を忘れていた子どもたち。彼らに、もう一度目を輝かす時間を与えたいと、勇気ある大人たちが立ち上がった。
「絵を描くことが生きる力になるはず」と考える画家、フリードル・ディッカーもその一人だった。彼女の指導で、子どもたちが描いた絵は、収容所の中で描かれたとは思えないほど明るく、生き生きと美しい。
どうして、こんな絵を描くことができたのか。
絵を描いた子どもたちは、どうなったのか。
今、それらの絵は、私たちに何を語りかけるのか。
子どもたちの絵を日本で見せたいと『テレジン収容所の幼い画家たち展』を開き、数少ない生き残りの人に会って話を聞き、多くの著書を書いてきた講師を招き、その真実を語ってもらう。
http://www.teresien.jp
講師:野村路子(ノンフィクション作家・テレジンを語りつぐ会代表)
【申込方法】
「No. 12-117イブニングセミナー(第153回)申し込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください。
<懇親会> 大学近くの「バブレストラン アミ」にて,講師を囲んで懇親会を行います.
会費 3 000円程度
【次回予定】
2012年10月31日(水)18.00~20.00