講習会 歯 車 技 術 基 礎 講 座
【協賛】
精密工学会,自動車技術会,日本歯車工業会,日本設計工学会
【趣 旨】
歯車は,機械装置において原動機の出力を負荷に伝達する機械要素として,高い信頼性を持っています.トラクションによる駆動装置(CVT)の出現やモータ技術の進歩が目立つ今日でも,歯車を使用するケースは,新規分野への展開など,大きさや形を変えながら減る事を知らず,歯車の果たす役割はますます重要視されています.歯車装置を導入した場合でも,その中身の本質を知らないために,トラブルに対処できないといった事も耳にします.一方で,歯車技術に関する適切な知識を獲得する機会は減る一方です.
本講習会は,これから歯車技術と関わって行く方々を主な対象に,これからの時代に対応できる歯車技術の基礎を,平行軸歯車を題材にして平易に解説し,設計の立場ばかりでなく,製造や,使用する立場の方にも理解を深めていただきます.なお,本講習会は2011年11月開催のNo.11-11講習会「歯車技術基礎講座」と同様の内容です.
講習会の歯車設計演習では,電卓を使用します.関数電卓を持参いただきますようお願いいたします.ノートPCの電卓機能をお使いいただくこともできますが,電源は用意しておりません.バッテリーでのご使用をお願いいたします.
【対 象】
業務で歯車の知識が必要になった方(新人を含む),復習が必要になった方,等.
【次 第】
11月15日(木)
【1】13.00~14.00 動力伝達システムと歯車装置 京都大学 名誉教授 久保愛三
【2】14.10~15.10 歯車の幾何学的理解(1)基礎 広島大学 教授 永村和照
(休憩20分)
【3】15.30~16.30 歯車の幾何学的理解(2)実際 鳥取大学 教授 宮近幸逸
【4】16.40~17.40 歯車設計演習(1)幾何設計
18.00~19.30 ディスカッションタイム(講師との質疑応答並びに情報交換の場です)
11月16日(金)
【5】 9.40~10.40 歯車の力学的理解(1)強度/損傷 京都工芸繊維大学 教授 森脇一郎
【6】10.50~11.50 歯車設計演習(2)強度
(昼食休憩70分)
【7】13.00~14.00 歯車の力学的理解(2)振動基礎 東京工業大学 教授 北條春夫
【8】14.10~15.10 歯車の加工法と検査 佐賀大学 名誉教授 吉野英弘
(休憩20分)
【9】15.30~16.30 歯車材料と熱処理法,高強度化法 岡山大学 教授 藤井正浩
【定 員】
50名,申込先着順により定員になり次第締め切ります.
【教 材】
当日のパワーポイント資料と「機械工学便覧 β4」
教材を余分にご希望の方につきましては,別途お問い合せ下さい.
【申込方法】
本会ホームページ http://www.jsme.or.jp/kousyu2.htm よりお申し込みの上,聴講料をご送金下さい。FAXによるお申し込みの場合には http://www.jsme.or.jp/gyosan0.htm に掲載の行事申込書に必要事項を記入し,FAX〔03-4335-7617〕までお送り下さい.
【備 考】
講師および講義の割振りに関しては,お断りなく変更する事がありますのでご了承下さい.本講習会は『RC251 次世代伝動装置のための超高強度歯車の設計,製造,および材料評価技術に関する調査研究分科会』の協力により企画しております.また,毎年同様の時期に開催する計画としております.