総括!DLC膜を創る・測る・活かす
【協賛】
日本トライボロジー学会,精密工学会,日本設計工学会
【開催日】
2011年1月7日(金)10.00 ~ 17.00
【趣旨】
DLC膜の誕生から約40年が経過し,現在ではその優れた材料特性を活かして様々な産業分野の製品に応用されています.例えば,低摩擦特性を利用したしゅう動部品,高硬度特性を利用した工具,低分子透過特性を利用したガスバリア膜,生体適合特性を利用した医療器具など,その利用分野は今なお広がりを見せています.学術分野においても,DLC膜の合成方法,構造解析,性能評価など多くの研究成果が報告されています.その一方で,DLC膜という単語は現在もまだ十分に定義されておらず,世界的にもDLC膜を科学的に定義するガイドラインの策定が検討されています.
本講習会では,DLC膜の総括として,DLC膜に造詣の深い6名の研究者をお招きして,「創る」,「測る」,「活かす」,といった立場から,研究開発における最新情報や統合化されてきた知識,DLC膜評価・利用の勘どころなどについてご講演頂きます.企業における研究者や若手技術者にとっては,根本に立ち返ってDLC膜を見直すきっかけや問題解決の糸口になると思いますし,これから研究者・技術者を目指す学生諸君にとっては,DLC膜の基礎を総合的に習得する非常に有益な機会になると思います.
【講演テーマ・講演者(講演会日程)】
1. 10.00~10.10 開会挨拶 福井大学 本田 知己
2. 10.10~11.00 DLCの成膜方法と膜構造(�) 名古屋大学 上坂 裕之
3. 11.10~12.00 DLCの成膜方法と膜構造(�) 豊橋技術科学大学 滝川 浩史
4. 13.00~13.40 DLCの構造解析と物性(�) コベルコ科研(株) 宮本 隆志
5. 13.50~14.30 DLCの構造解析と物性(�) 東レリサーチ(株) 三輪 優子
6. 14.50~15.40 低摩擦・耐摩耗材料としてのDLC膜 名古屋大学 梅原 徳次
7. 15.50~16.40 DLC膜総論 長岡技術科学大学 斎藤 秀俊
8. 16.40~17.00 総合討論