基礎セミナー 「自動車の運動力学」 (日本機械学会 交通・物流部門 第2技術委員会,自動車技術会車両運動性能部門委員会 共同企画)
【協賛】自動車技術会,計測自動制御学会,システム制御情報学会
自動車の運動性能は,初心者や新入社員にとって,取りつき難い分野だと言われています.その理由の一つは,基礎となる運動力学の講義が行われている大学が少ないため,外国語学習にたとえれば,基本文法と基礎単語を習わずにいきなり会話,すなわち実務をしなければならないような状態のためであると思われます.本講習会は,東京近郊の大学で自動車の運動力学関連の講義を行っている教員が結集して,1日という限られた時間のなかで教授経験豊かな講師が運動力学の勘所をわかりやすく体系的に解説致します.
本講習会は10年前から東京で行われており,今年で11回目を迎えます.例年多数の方のご参加とご好評をいただき,すでにこの講習会を受講された方は2500名の多きを超えるに至りました.また各講師が説明する章を毎年ローテーションしていますので,この講習会に参加したことがあるリピータの方にもご満足いただける内容になっていると存じます.一昨年度から,より多くの方に,またより広くの方に聞いていただけるように,会場を東京と京都の二箇所に設定致しました.
卒論,修論で自動車運動関係のテーマを研究する学生の方,自動車関係の会社で運動性能,シャシー関連の設計,開発,試験,研究を行っておられる企業の方,制御対象,解析対象として新たに自動車運動を考えているなど他分野の大学院生,研究者の方で自動車の運動力学に興味をもっている方などを主な受講対象としています.講義の前提になる知識は,大学理工系の初年度で習う数学と力学,大学機械系専門科目で習う振動工学,制御工学の基礎的な個所程度です.
なお,日本機械学会の交通・物流部門HP
http://www.translog.jp/seminars/VD_sem/index.htm
に本セミナーの情報をのせてありますので,ご参照下さい.
【内容】
東京会場も京都会場も講義内容は同じですが時間が異なります.
【東京】 司会 小竹元基(東京大学),関根太郎(日本大学)
丸茂喜高(日本大学)
9.20-10.30 開会挨拶
9.30-10.30 タイヤ力 菅沢深(玉川大学)
10.35-11.25 運動方程式 堀内伸一郎(日本大学)
11.25-12.25 昼休み
12.30-13.30 運動性能 景山一郎(日本大学)
13.35-14.25 サスペンション機構 安部正人(神奈川工科大学)
14.25-15.00 Coffee Break
15.00-15.50 振動・乗り心地 古川修(芝浦工業大学)
15.50-16.40 ドライバモデル 藤岡健彦(東京大学)
16.40-16.50 閉会挨拶
【京都】 司会 平岡敏洋(京都大学),金子哲也(大阪産業大学)
深尾隆則(神戸大学)
10.00-10.10 開会挨拶
10.10-11.10 タイヤ力 菅沢深(玉川大学)
11.15-12.05 運動方程式 堀内伸一郎(日本大学)
12.05-13.05 昼休み
13.05-14.05 運動性能 景山一郎(日本大学)
14.10-15.00 サスペンション機構 安部正人(神奈川工科大学)
15.00-15.35 Coffee Break
15.35-16.25 振動・乗り心地 古川修(芝浦工業大学)
16.30-17.20 ドライバモデル 藤岡健彦(東京大学)
17.20-17.30 閉会挨拶