【開催日】
2012年2月3日(金)13:00～14:30

【講演テーマ】
「工学する視線の先とその眼をもつあなたはとは？」

【講師】
千葉大学　佐藤建吉　准教授

【内容】
工学の「工」という字は、天と地を繋ぐということで、上の横棒（一）は天で、頭の中に構想したもの（対象）を意味し、下の横棒（一）は地で、足元に存する材料や技術を意味し、縦棒（｜）は両者を繋ぎ、対象を実現することを表象している。この講演では、工という字に宿命づけられた技術者・エンジニアの創造・創作に関する視線と視座などについて、楽しい話題を提供する。
今日の若者は、問題発見や問題抽出が苦手になったといわれる。同時に将来について夢を掲げることにも積極的でなくなったともいわれる。講演では、「問題」も「夢」も、実はその真意が「工」と同じことであることを語り、技術者・エンジニアこそが、問題解決と夢の実現のプロになり得ることがメッセージされる。それは大学生や大学院生という若い時代に、気づき・獲得すべき能力の一つであるともいえる。
以上のように、この講演では、多面的な研究分野をもつ講師の経験を通して、過去・現在・未来について発見する機会を提供する。