行事一覧>2008>No.08-42 講習会‐環境浄化・医療バイオ応用に向けた新しいプラズマ技術‐
Last Update 2008.03.13
No.08- 42 講習会
‐環境浄化・医療バイオ応用に向けた新しいプラズマ技術‐
(環境工学部門 企画)
開催日
2008年6月13日(金) 9:30〜16:30
会 場
会 場 日本機械学会会議室
〔東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館5階/電話(03)5360-3500/JR総武線「信濃町」駅徒歩1分〕
趣 旨
地球環境問題やインフルエンザ感染流行の社会に与える影響は,最近顕著になってきており,緊急を要する社会的要請とも言える.また,医療分野における低侵襲性治療用の発展に伴う材料の表面改質の需要が急増している.これらの先端問題の解決に向けたプラズマ技術の開発が近年急速に進められ実用化されつつある.本講習会では,
NOxや粒子状物質の低減に向けた排気ガス処理とフッ素樹脂の接着性向上技術,環境負荷の大きい廃棄物や有害物質の処理,鳥インフルエンザに対抗できるプラズマ殺菌,バクテリア,ウイルスカウント技術,医療用,治療用材料の生体適合処理に関する研究動向と技術開発に関し,応用に重点を置いた第一線の研究開発者による講義を実施する.これによりプラズマ技術による環境・医療バイオ問題解決への指針を示す.
題目・講師
- 9:30〜11:00/T.大気圧低温プラズマ複合プロセスを利用した大気環境保全と機能性材料創成
- 大久保 雅章(大阪府立大学 大学院工学研究科 機械系専攻 教授)
- 実用化に向け開発が進められているプラズマ複合排ガス浄化技術の原理を,触媒を利用した従来技術と比較しながら解説し,ディーゼル発電機,小型ボイラ,船舶エンジンなどの排気を対象とした最新の実験結果を紹介する.フッ素樹脂表面処理による低環境負荷材料創成技術についても触れる.
- 11:00〜12:30/U.大気圧熱プラズマによる有害物質の分解・除去技術
- 渡辺 隆行(東京工業大学 大学院総合理工学研究科 化学環境学専攻 准教授,文科省研究振興局学術調査官)
- 熱プラズマによる有害物質処理システムは,従来では処理が困難だった有害物を処理できること,迅速なスタートアップやシャットダウンができること,エネルギー効率が高いという特徴がある.大気圧プラズマの特徴を活用したフロン,PCB,PFC等の分解プロセスを紹介する.
- 13:30〜15:00/V.放電プラズマによるバイオパーティクルの濃度迅速計測と殺菌
- 水野 彰(豊橋技術科学大学 エコロジー工学系 教授)
- バクテリア,ウイルスなどのバイオパーティクル(BP)は感染症やアレルギーといった健康被害をもたらす.BPの菌数測定は,従来長時間必要で一部の菌しか扱えなかったが,本研究では電気集
塵とバリア放電を用いる高速な菌の計測法を提案する.この方法では培養操作を省き,個々の微生物由来のDNAなどの遺伝子を一分子単位で検出することで,短時間で微生物数を測定することが可能である,また空気中浮遊BPの高効率除去,表面に付着した菌のバリア放電等による高速滅菌など,プラズマによるBPの不活化方法についても紹介する.
- 15:00〜16:30/W.DLCプラズマコーティングを用いたバイオ医工学の最新技術
- 中谷 達行(トーヨーエイテック株式会社 精密部品事業部 ステント事業課 主幹)
- 長寿高齢化社会の構築に不可欠な低侵襲性医療に用いられる高度管理医療デバイスの生体適合化処理技術について,DLC薄膜とプラズマ表面改質を応用した冠動脈薬剤溶出ステントの表面多機能化技術を例に,医学・工学融合領域における最先端の実用化技術を紹介する.
定 員
50名,申込み先着順により定員になり次第締め切ります.
聴講料
会員15,000円,会員外20,000円,学生員7,000円,一般学生10,000円
いずれも教材1冊分の代金を含みます.開催日の10日前までに聴講料が着金するようにお申し込み下さい.以降は定員に余裕がある場合当日受付をいたします.なお聴講券発行後は取消しのお申し出がありましても聴講料は返金できませんのでご注意願います.
教 材
教材のみ希望の場合は,一冊につき,会員2,000円,会員外3,000円にて頒布致します.
(教材は終了後には販売しません)
申込方法
申込者1名につき,行事申込書(http://www.jsme.or.jp/gyosan0.htm
)に必要事項を記入しお申し込みいただくか,Web(http://www.jsme.or.jp/kousyu2.htm
)からお申し込み下さい.
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