行事一覧2007>No.07-32 講習会 ‐大気環境保全技術の基礎と応用‐

Last Update 2007.03.09

講習

No.07-32 講習会
‐大気環境保全技術の基礎と応用‐
「研究開発者から見るVOC排出抑制技術」

(環境工学部門 企画)

開催日

2007年6月15日(金)

会 場

日本機械学会会議室
  〔東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館5階/電話(03)5360-3500/JR総武線「信濃町」駅徒歩1分〕

趣 旨

 揮発性有機化合物(VOC)の排出抑制を目的として,平成18年4月1日付けで改正大気汚染防止法が施行され,平成22年度までにVOC の総排出量を平成12 年度を基準として30%削減する目標が掲げられた。6業種区分(塗料,印刷,洗浄,化学品製造,接着,貯蔵)に分けられた対象施設の所有者は,都道府県知事への届け出とともに,排出基準を遵守しなければならない。一方,VOC排出抑制の対策装置としては,古典的な活性炭吸着・燃焼法や冷却凝縮・吸収法等の技術によるものが主に存在するが,初期投資やランニングコストの低減のための技術開発は不可欠である。そこで本講習会では,規制内容の理解,分析技術の解説,対策技術の開発動向とその具体例等(プラズマや触媒の利用)の紹介を軸として,研究開発者の視点から今後のVOC排出抑制技術開発における指針を見出す。

題目・講師

  9:30〜11:00/T.化学物質としてのVOCおよびその測定技術 川本 克也
(国立環境研究所 循環型社会・廃棄物研究センター 資源化・処理処分技術研究室 室長)
VOCが化学物質として固有にもつ性状面での特性を体系的に整理し,環境中での挙動理解をはかる。その上に立って発生源および環境中でのVOCの測定方法について解説し,処理技術などへの展開の基礎とする。
 11:00〜12:30/U.VOCを取り巻く現状と改正大気汚染防止法について 遠藤小太郎
(産業環境管理協会 環境技術部門 環境技術センター 技術室 主査)
改正大気汚染防止法に関する法規制と自主的取組を組み合わせた揮発性有機化合物の排出規制について,経済産業省・当協会で作成した「VOC排出抑制の手引き」に基づいて解説する。
 13:30〜15:00/V.低温プラズマ・触媒によるVOC排出抑制技術 二タ村 森
(産業技術総合研究所 環境管理技術研究部門 励起化学研究グループ グループ長)
わが国におけるVOCの排出動向,排出規制の問題点,各種VOC排出抑制技術の適用可能性,VOC排出施設向けの技術としてすでに実用化されている低温プラズマ技術の特性・触媒技術との複合化によるポテンシャルの向上等について経済性評価を含めて論じる。
 15:00〜16:30/W.VOC排出削減技術の取り組み事例 佐藤 稔
(三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 主席研究員)
大気汚染防止法のベストミックスの考え方に基づく自主的取組のVOC排出削減として,冷蔵庫リサイクル回収処理における冷媒(イソブタン)や断熱材発泡剤(シクロペンタン)の排出防止技術や,低濃度VOCの高効率処理技術の開発事例などを中心に経済性評価を含めて紹介する。

定 員

  50名,申込み先着順により定員になり次第締め切ります.

聴講料

 会員15,000円,会員外20,000円,学生員7,000円,一般学生10,000円

 いずれも教材1冊分の代金を含みます.開催日の10日前までに聴講料が着金するようにお申し込み下さい.以降は定員に余裕がある場合当日受付をいたします.なお聴講券発行後は取消しのお申し出がありましても聴講料は返金できませんのでご注意願います.

教 材

 教材のみ希望の場合は,一冊につき,会員2,000円,会員外3,000円にて頒布致します.
     (教材は終了後には販売しません)

申込方法

 申込者1名につき,行事申込書(http://www.jsme.or.jp/gyosan0.htm)に必要事項を記入しお申し込みいただくか,
Web(http://www.jsme.or.jp/kousyu2.htm)からお申し込み下さい.

〔担当職員 宮原ふみ子〕