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ご挨拶
一般社団法人 日本機械学会 2016年度年次大会
大会委員長 村瀬 英一 実行委員長 近藤 孝広 会期:2016年9月11日(日)〜14日(水) 会場:九州大学 伊都キャンパス 大会テーマ『新たな価値の創造を担う機械工学』 〜「エネルギー・環境」,「減災・災害防止・安全性」,「健康・医療バイオ」〜 本年度の年次大会は9月11日(日)〜14日(水)の期間に九州大学伊都キャンパスで開催されます.会期中,1360件の学術講演発表に加えて,特別講演,特別企画,市民フォーラムなど多彩な行事が予定されています.とくに,「機械工学分野の中核を担うべき若手技術者や研究者にとって魅力ある年次大会を目指す」との小豆畑茂前会長の強いご意向を受けて,従来の年次大会にないユニークな企画を数多く用意しておりますのでご期待ください.さらに,通常講演では,会場でのみ知ることができる最新の研究成果の発表とそれに対する白熱した議論が行われることを期待して,一頁の原稿様式を用意いたしました.会場の伊都キャンパスは,移転開始後10年余りを経て,ようやく大きな講演会を開催できるまでに設備が充実して参りました.この新キャンパスに皆様をお迎えできますことを,関係者一同,大きな喜びを持って心より歓迎いたします. <大会テーマ:新たな価値の創造を担う機械工学>本年度の年次大会は『新たな価値の創造を担う機械工学』をキャッチフレーズとして掲げ,「エネルギー・環境」,「減災・災害防止・安全性」,「健康・医療バイオ」を主要テーマに選定いたしました.これらのテーマに現在の我が国が直面している課題が集約されていることは論じるまでもありません.なかでも,本年4月14日から続く「平成28年(2016年)熊本地震」により,「減災・災害防止・安全性」の重要性が改めて強く認識されたところです.この伊都キャンパスでも大きな揺れを観測しましたがほとんど被害はなく,おかげさまで年次大会の開催にまったく支障はありません.現下の厳しい状況のもと,天然資源の乏しい極東の小さな島国が今後も平和を維持し,そこで暮らす人々に安全で豊かな暮らしを保証し続けるためには,機械工学が中心となって大会テーマに関連する多くの課題を克服しなければなりません.それには,既存の技術の更なる発展もさることながら,機械工学の多面的で同時多発的なイノベーションに基づく新たな価値の創造こそが求められます.これが今回のキャッチフレーズに込めた思いであり,本大会が,機械工学に携わる我々が一丸となってこの課題に挑む新たな契機になることを強く願っています. <九州大学伊都キャンパス>九州大学伊都キャンパスは,福岡市西区と糸島市にまたがる東西約3km,南北約5km,275haの広大な敷地を有しています.糸島半島のほぼ中央に位置しており,福岡の中心である天神から約15km,公共交通機関で約40分の距離にあります.玄界灘に望む豊かな自然の残された静謐な環境にあり,魏志倭人伝に登場する伊都国にまつわる遺跡が数多く存在する歴史ある地域です.この伊都キャンパスへは工学部を皮切りに2005年10月から移転を開始し,現在,計画の最終段階にあって農学部と文系学部の建設工事が進行中です.本年度の年次大会は,なるべく効率的に運営できるように,工学部地区ではなく,新入生対象の基幹教育を実施しているセンター地区で開催することにいたしました.これにより,まだまだ不便な点の残る新キャンパスですが,直径約100mの範囲内でほぼ全ての行事を実施できることになり,参加者間の活発な議論と交流の場の形成に寄与できるのではないかと期待しています. 9月の福岡はまだまだ厳しい残暑が続くことが予想されますが,大会期間中,ご参加の皆様に快適にお過ごしいただけるよう,関係者一同,精一杯努めて参ります.実りある4日間にしていただきたいと思います. 最後に,「平成28年(2016年)熊本地震」で大きな被害に遭われた皆様に,心よりお見舞いを申し上げますとともに,一日も早い復興をお祈りいたします.
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