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趣旨

 2012年のM&M材料力学カンファレンスが開催される「松山市」と聞いて真っ先にイメージされるのは道後温泉ではないでしょうか.道後温泉は日本三古湯のひとつとされ,日本書記にも記述がみられほどの歴史を有した温泉です.また,松山市のほぼ中心にある勝山にそびえ立つ松山城は,全国に12しかない現存天守を有する城であり,松山の町のどこからでもその美しい姿を見ることができます.
 このように歴史観光都市としての側面の強い松山市ですが,愛媛県下の近隣の都市とともに瀬戸内海工業地域の一端を担っています.愛媛県内の瀬戸内海沿岸の都市はそれぞれ,四国中央市では製紙・パルプ,新居浜市では金属,石油化学コンビナート,西条市では電子部品,金属,造船,今治市では造船,繊維(タオル),松山市では化学繊維,機械(ボイラー,農業用機械)など,特色のある工業都市としても発展しています.このような中,今回の講演会の会場となる愛媛大学は「地域にあって輝く大学」を特長のひとつとし,地域の産業の発展に貢献することや地域のために貢献する人材を育成することを目指して,例えば大学院の特別コースを設置など,新たな試みも行っています.
 以上のような松山,愛媛大学で開催されるM&M材料力学カンファレンスへの,多数の発表申込とご参加をお待ちしております.

愛媛大学 黄木 景二