熱工学部門 第93期(2015年度)部門賞・一般表彰の報告
2017/01/05 |部門からのお知らせ
熱工学部門では,第93期(2015年度)の部門賞・一般表彰について,以下のように決定し,熱工学コンファレンス2016において贈呈しました.受賞者は,部門の「部門賞および部門一般表彰規定」により運営委員会構成員・部門登録会員に候補者を募り,部門賞委員会において部門賞5名・一般表彰26名を選考し,運営委員会の審議を経て決定しました.
◆部門賞(永年功績賞)
門出 政則:国内外の熱工学,とりわけ限界熱流束の予測,水素吸蔵合金を用いた貯蔵技術や燃料電池自動車への水素充填技術に関する研究など,永年にわたる熱工学への貢献が顕著である./略歴:1976年 東京大学大学院工学系研究科舶用機械工学専攻 修了,1976年 佐賀大学理工学部 講師,1989年 佐賀大学理工学部 教授,2006年 全国共同利用佐賀大学海洋エネルギー研究センター センター長,2014年 九州大学水素材料先端科学研究センター 特任教授,2015年 佐賀大学 理事(副学長)
◆部門賞(国際功績賞)
佐藤 勲:熱工学に関する多数の国際論文誌のEditorや国際会議の委員を務めることによる熱工学分野への貢献が多大である.とりわけ本部門主催の国際会議である日米熱工学会議(2003年,2011年)を成功に導いた業績は顕著である./略歴:1984年 東京工業大学大学院理工学研究科生産機械工学専攻博士課程 退学,1984年 東京工業大学工学部 助手,1989年 工学博士(東京工業大学),1990年 東京工業大学工学部 助教授,2000年 東京工業大学大学院理工学研究科 教授,2012年 東京工業大学 評議員兼務,2013年 東京工業大学炭素循環エネルギー研究センター センター長兼務,2014年 東京工業大学 副学長(国際企画担当)兼務
◆部門賞(研究功績賞)
中山 顕:国内外の熱工学,とりわけ多孔質体内対流熱伝達の研究など,熱工学研究の発展に貢献した功績が顕著である./略歴:1976年 静岡大学工学部機械工学科 卒業,1981年 University of Illinois at Urbana-Champaign機械工学専攻博士課程 修了,1982年 静岡大学工学部機械工学科 講師,1983年 静岡大学 助教授,1994年 静岡大学 教授,2012年 静岡大学 評議員,2015年 静岡大学学術院工学領域 副領域長
◆部門賞(技術功績賞)
渡邉 澂雄:国内外の熱工学,とりわけ空調システムの開発とその評価法など,熱工学技術の発展に貢献した功績が顕著である./略歴:1977年 名古屋大学工学部機械工学科 卒業,1979年 名古屋大学大学院工学研究科機械工学専攻 修了,1979年 東京芝浦電気株式会社京浜事業所勤務,1982年 アイシン精機株式会社第2技術開発研究所勤務,1991年 中部電力株式会社入社技術開発本部電気利用技術研究所配属,2000年 中部電力株式会社技術開発本部エネルギー応用研究所 研究主幹,2010年 財団法人電力中央研究所出向(中部電力株式会社東京支社付け),2013年 中部電力株式会社技術開発本部エネルギー応用研究所 研究主幹,2014年 名古屋大学 客員教授(大学院工学研究科創造工学センター),2015年 中部電力株式会社 特別専門役
◆部門賞(業績賞)
高橋 厚史:熱工学,とりわけMEMSセンサを用いたナノ材料の熱物性および伝熱機構に関する研究業績が顕著である./略歴:1987年 東京大学工学部航空学科 卒業,1992年 東京大学大学院工学系研究科航空学専攻博士課程 修了,1992年 九州大学工学部応用理学教室 講師,1995年 九州大学工学部応用理学教室 助教授,1997年 カリフォルニア大学バークレー校 訪問研究員,1999年 九州大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻 助教授,2010年 九州大学大学院工学研究院航空宇宙工学部門 教授
◇一般表彰(貢献表彰)
赤松 史光(大阪大学):熱工学,とりわけ光計測を用いた燃焼機構解明への貢献,ならびに熱工学部門活動に対する貢献が顕著である.
◇一般表彰(貢献表彰)
横森 剛(慶應義塾大学):熱工学,とりわけ層流燃焼や燃焼合成に関する燃焼工学への貢献,ならびに熱工学部門活動に対する貢献が顕著である.
◇一般表彰(講演論文表彰)全7件
馬渕 拓哉(東北大学),徳増 崇/「分子動力学法を用いた高分子電解質膜内におけるプロトン輸送現象の解析」:2015年度年次大会にて発表.
渡部 弘達(東京工業大学),東海林 豊,山垣 拓馬(大阪大学),林 潤,赤松 史光,岡崎 健(東京工業大学)/「CO2溶解エマルジョン燃料の二次微粒化挙動と噴霧火炎特性」:熱工学コンファレンス2015にて発表.
Masahiro Nomura (The University of Tokyo), Junki Nakagawa, Jeremie Maire, Roman Anufriev/“Crystal Structure Dependent Thermal Conductivity in 2D Phononic Crystals”:PRTEC2016にて発表.
Masayoshi Miura (Tokyo Institute of Technology), Takao Nagasaki, Yu Ito/“Study on the Mechanism of Heat Transport in a Pulsating Heat Pipe by Using a Forced Oscillation System”:PRTEC2016にて発表.
Yusuke Kuwata (Tokyo University of Science), Kazuhiko Suga (Osaka Prefecture University)/“Improvement of the Zonal Grid Refinement Scheme for the Lattice Boltzmann Method”:PRTEC2016にて発表.
Masaya Shigeta (Osaka University), Manabu Tanaka/“Numerical Analysis of Convective Transfer of Nanopowder Generated around a Turbulent-Like Thermal Plasma Jet”:PRTEC2016にて発表.
Katsuhiro Hiraoka (Tokyo Institute of Technology), Masayasu Shimura, Yoshitsugu Naka, Naoya Fukushima (Tokyo University of Science), Mamoru Tanahashi (Tokyo Institute of Technology)/“LES of a Turbulent Jet Premixed Flame using a Scale Self-Recognition Mixed SGS Stress Model and FDSGS Combustion Model”:PRTEC2016にて発表.