熱工学部門長あいさつ


第96期熱工学部門長

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 つくばセンター つくば東事業所
事業所長 宗像 鉄雄
2018年4月1日

 2018年4月より第96期の熱工学部門長を仰せつかりましたので,部門長就任にあたりご挨拶申し上げます.
 日本機械学会は,2017年11月末の集計で,会員数37,241名(前年同月比+1,034名)を擁し,国内の工学系では土木学会(会員数約40,000名)に次ぐ2番目の規模の学会です.また,熱工学部門の登録者数は,2017年11月末の第5位までの合計で5,864名(2017年2月比+136名)と全22部門中4番目に大きな規模の部門(学会員の約1/6は熱工学部門登録者)となっています.なお,昨年度の学会会員数や部門登録者数は,一昨年度と異なり,若干の増加傾向にありますが,この要因は,昨年度から開始された講演発表における学会会員資格必須の要請にあります.この要請のため,学生員は大きく増加(前年11月比+1,751名)していますが正員は継続して減少傾向(前年11月比–711名)にあります.したがって,学会や部門の活動を維持・向上させるためには学会会員数が重要ですので,正員や入会した学生員が退会しないように引き留め,学会や部門の活動への参加に魅力を感じさせる工夫が必要になっています.
 このような中,熱工学は,熱力学,伝熱学,燃焼学,熱物性などの学問を基盤に,空間スケール(ナノ・分子レベルから地球・宇宙レベル),温度スケール(極低温から超高温)および圧力スケール(高真空から超高圧)が大きく異なる場において,目的基礎の研究から社会への橋渡し研究を通して工学的な応用を考える学問です.範囲が広く焦点を絞ることは難しいのですが,熱工学に携わる学生,研究者,技術者にとって必要な場として活用して頂ける魅力ある部門を目指したいと考えています.
 熱工学部門は,運営委員会(31名)の他,12委員会(総務委員会10名,広報委員会8名,年次大会委員会,熱工学コンファレンス委員会,学会賞委員会,講習会委員会,日韓合同会議委員会,部門賞委員会,年鑑委員会,出版委員会,環太平洋熱工学会議委員会,JTST委員会)で構成され,部門活動の維持・向上に向けて種々工夫してきています.今後も魅力ある部門を目指して活動していきたいと思いますので,委員会所属の皆様,部門所属の皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます.




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