2007年度部門賞および部門一般表彰報告
 

 技術と社会部門では,部門に関連する研究と活動の進展を促進するために, 部門賞および部門一般表彰を設けています. 2007年度の部門賞および部門一般表彰につきましては,会員の皆様からの推薦をもとに,第85期表彰委員会[委員長:村田良美 (明治大学)]で審議・選考され, 2008年4月の部門運営委員会において決定されました.受賞者,表彰者は以下の方々です.
 なお,贈賞・表彰式は2008年度日本機械学会年次大会の「技術と社会部門同好会(横浜国立大学,平成20年8月4日(月)」の席上にて行われました.

(報告 村田良美(明治大学))

部門賞

部門業績賞: 城下荘平(京都大学総合博物館)

[贈賞理由]
 技術と社会部門において,工業技術のみならず,技術者倫理,技術経営,技術移転,さらには技術発展史を包括する広い視野に立ち,当部門で初めての国際会議「第1回経営と技術移転に関する国際会議(The First International Conference on Business and Technology Transfer 2002 Kyoto)」を企画した.さらに自ら実行委員長の責務に就き,会議を成功裏に開催した.以後,2年毎の開催に努められ,2004年 英国 プレストン,2006年 東京と継続して開催されている.日本機械学会はもちろんのこと,技術と社会部門の存在と活動を世界に向けて発信するとともに,多くの研究者・実務者との国際交流を図ってきた.部門への貢献は誠に顕著であり,技術と社会部門業績賞に値する.

部門一般表彰

優秀講演論文表彰:

対象論文:「カルノーサイクル原理の理解を助けるアニメーションコンテンツの実践」(2006年度技術と社会部門講演論文集) および一連の研究
         佐藤智明(神奈川工科大学)
         永岡慶三(早稲田大学)
         小口幸成(神奈川工科大学)

[贈賞理由]
 
各種基本熱機関サイクルの理解促進を目的する授業の補助教材として,アニメーションを利用したサイクル線図のCAIプログラムの開発を行った.開発プログラムを学内Web上で公開することによって,事前学習及び自習の理解度を高めることが出来ることを示した.プログラムの評価について検証を行い,その有用性を確認した.他の教育機関で同様な授業科目を行っている教員への有益な示唆に富む,成果を発表した.これらの業績は,技術と社会部門講演論文表彰に値する.


     


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日本機械学会
技術と社会部門ニュースレターNo.18
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