イブニングセミナー(第113回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2008年1月28日(水)18.00〜20.00
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンバス) 55号館2階第3会議室(予定)
[東京都新宿区大久保3-4-1/電話(03)5286-3000
地下鉄副都心線「西早稲田」駅となり, JR「高田馬場」駅戸山口下車徒歩12分, 都バス(高71)九段下行「都立障害者センター」下車徒歩1分, →早稲田大学キャンパス案内図(早稲田大学のホームページ)

趣   旨:

 技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.

テーマ
および講師:

「自然に優しい「江戸指物」を現代に」

 江戸指物職人の戸田さんの作業場に伺ったとき、その場のもつ気≠ノ圧倒された。仕事場の正面には24節季の現在の季‘白露’が半紙に墨書され、仕事場全体を見渡しているよう。戸田さんいわく「このくらい間隔の暦がこの仕事には、ちょうどいいのです」。
 近くの壁にはノコが隙間なく、整然とかけられている。戸田さんの位置から遠い壁際にはこれから加工されるであろう木材の数々。手近な引き出しのひとつを取り出し、「指物とはこういうことなのです」と。その中には形も大きさも様々なおびただしい数のカンナが収まっている。木の部分が自作なのはわかるが、刃も長いものから切り出し、磨き上げるのだそう。
 淡白な木目や素材の美しさを活かし、釘を使わない巧みが特徴の江戸指物は、武家や町人・商人が用いたことからはじまったという。長い時代を受け継がれてきた伝統工芸品も生活環境の激変に対応するには、それなりの工夫がかかせないという。指物には高気密な住宅にエアコンは大敵であろう。
 21世紀を生きる伝統工芸―江戸指物の周辺を現物や道具類とともにお話いただけることになっている。

 

講師: 戸田敏夫(江戸指物協同組合 理事長)

定   員: 40名
参 加 費: 会員1000円(学生無料),非会員1500円(学生非会員500円)
(当日会場にて受け付けます)
申込み方法: 「イブニングセミナー(第113回)申込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
申込先

日本機械学会(担当職員 加藤佐知子)E-mail:kato@jsme.or.jp ,FAX. 03-5360-3508

<懇親会> 高田馬場駅前の土風炉(とふろ)にて、講師を囲んで懇親会を行います。
(会費\3,000程度)
問合せ先: 〒150-8677 東京都渋谷区恵比寿2-27-10 日機装第2別館
日機装(株)流体技術カンパニー
 小西義昭
TEL:03-3443-3728  FAX:03-3444-2403
E-mail:y.konishi@nikkiso.co.jp


都立産業技術高専
 吉田喜一
TEL:03-3801-0146 ex.544
E-mail:kyoshida@kouku-k.ac.jp

行事一覧へ

部門トップページへ