イブニングセミナー(第92回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2007年3月28日18:00〜20:00 (毎月最終水曜日開催)
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンバス)55号館S棟2階第3会議室予定
[東京都新宿区大久保 3-4-1/電話(03)5286-3000/JR「高田馬場」駅戸山口下車 徒歩12分,都バス「都立 障害者センター」下車徒歩1分,地下鉄東西線「高田馬場」駅下車徒歩12分] →大久保キャンパスの地図(早稲田大学のホームページ)
趣   旨:  技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
テーマ
および講師:


「モノが語る感動」

 私たち高齢者は子ども時代に多くの実物体験をしてきました。今の若い方々は紙や液晶の上で数式を使って考えておられるように見えます。これでは複雑な環境下の生活の場で使えないようです。実物の「モノ」に接しなければ外貨を稼ぐ最先端の物つくりは難しいと長年考え続けてきました。
 そのため昔からいろんな「モノ」(石炭、原油、記憶合金、ヒートパイプ、カーボンファイバー、人工ダイヤモンド、珍しいレーザー加工品など)を持って行き体験をしてもらっています。また電子レンジで和菓子(求肥、くずきり)を作ったり、司馬遼太郎も書いている戦後に流行った電気パン焼き器でパンを作り食べてもらっています。このようなプロセスを観察することで「モノ」が感動を与え考えるきっかけを呼び起こしてきたようにも思います。
 電子レンジはなべ底からの伝熱ではなく、水分子を均一に加熱するので昔のように混ぜる必要がないのです。話に熱中していてもある時間が来れば電子レンジの中で求肥ができるのです。
 今の方は石炭や原油を見ることも燃すこともなく、エネルギー論を論じるだけでは社会を変えるエネルギー技術は生まれません。
 私は昔から講演のときには多くの「モノ」を持ってゆきますが、このすばらしい「モノ」がみなさまに感動を伝え考えさせてくれるようです。私は日常生活の中で多くの技術を使い考え応用することを目指しています。

追記
 最近、東京電力はコンバインドサイクル(ガスタービンと蒸気タービン)を1500℃で作動させ、温暖化ガスの激減とのTVコマーシャルが始まっています。 日本で始めてジェットエンジンの高温化の技術開発を私たちが航技研で始め、その成果がこのような成果として実り大変うれしく思っています。


講師:高原北雄(高原総合研究所所長)

定   員: 40名
参 加 費: 会員1000円(学生無料),非会員1500円(学生非会員500円)(当日会場にて受け付けます)
申込み方法: 「イブニングセミナー(第92回)申込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
FAX送付先: (03)5360-3508(担当職員 加藤佐知子)E-mail:kato@jsme.or.jp
問合せ先: 〒150-8677 東京都渋谷区恵比寿2-27-10 日機装第2別館
日機装(株)流体技術カンパニー
 小西義昭
TEL:03-3443-3728  FAX:03-3444-2403
E-mail:y.konishi@nikkiso.co.jp


都立産業技術高専
 吉田喜一
TEL:03-3801-0146 ex.544
E-mail:kyoshida@kouku-k.ac.jp

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