イブニングセミナー(第81回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2006年3月29日18:00〜20:00 (毎月最終水曜日開催)
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンバス)55号館S棟2階第4会議室
[東京都新宿区大久保 3-4-1/電話(03)5286-3000/JR「高田馬場」駅戸山口下車 徒歩12分,都バス「都立 障害者センター」下車徒歩1分,地下鉄東西線「高田馬場」駅下車徒歩12分] →大久保キャンパスの地図(早稲田大学のホームページ)
趣   旨:  技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
 
講 演 趣 旨:  私自身が遺伝の勉強を始めたのは1960年でしたが、当時の医師仲間に言われたことは、「遺伝病は特殊な家系の人だけがかかるもので、一般の人は関係がない。患者が見つかっても治療法はないし、遺伝などというものは医療のうちに入らない。何でそんなことをやるんだ」ということでした。  状況は大きく変わりました。遺伝病だけではなく、寿命や老化、体の大きさ、生活習慣病や“がん”体質はもちろん、さまざまな心の問題、薬の副作用が出るか否か、感染への抵抗性、味覚といったことまで、遺伝がかかわることが明らかになったのです。遺伝子やゲノムについての知識なしでは、病気や健康はもちろん、老化やボケ、体質や薬の副作用なども理解できない時代になったのです。
テーマ
および講師:

テーマ:「こんなことまでゲノムで決まる」

オンライン版の遺伝子カタログを見ると、“がん”にかかわる遺伝子は1,521あります(06年1月)。身長なら 543、体重 253、血圧 246、心筋梗塞 56、知能 331、頭痛 65、味覚 51、など拾い上げられる遺伝子の数には圧倒されます。 エイズ 160、結核 54、アルコール 141、などもあります。エイズや結核にかかりやすいか抵抗力があるかも、遺伝子を調べて判定する時代が近付づいているのです。酒に強いか弱いか、薬の副作用が出るか出ないかなども、遺伝子で決まります。ゲノム計画の進行により、遺伝子を調べて“がん”や生活習慣病のリスクを調べて検診計画を立てたり、生活習慣を変えて発病を予防する時代が始まるのです。


講師:中込弥男(元東京大学医学部教授、元日本人類遺伝学会理事長)

定   員: 40名
参 加 費: 会員1000円(学生員無料),非会員1500円(学生非会員500円)(当日会場にて受け付けます)
申込み方法: 「イブニングセミナー(第81回)申込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
FAX送付先: (03)5360-3508(担当職員 加藤佐知子)E-mail:kato@jsme.or.jp
問合せ先: 〒150-8677 東京都渋谷区恵比寿2-27-10 日機装第2別館
日機装(株)流体技術カンパニー
 小西義昭
TEL:03-3443-3728  FAX:03-3444-2403
E-mail:y.konishi@nikkiso.co.jp

または,
東京都立航空高専
 吉田喜一
TEL:03-3801-0146 ex.544
E-mail:kyoshida@kouku-k.ac.jp

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