イブニングセミナー(第76回)
(技術と社会部門企画)
開 催 日: | 2005年9月28日18:00〜20:00 (毎月最終水曜日開催) |
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会 場: | 早稲田大学理工学部(大久保キャンバス)55号館2階第3会議室(予定) [東京都新宿区大久保 3-4-1/電話(03)5286-3000/JR「高田馬場」駅戸山口下車 徒歩12分,都バス「都立 障害者センター」下車徒歩1分,地下鉄東西線「高田馬場」駅下車徒歩12分] →大久保キャンパスの地図(早稲田大学のホームページ) |
趣 旨: | 技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする. |
テーマ および講師: |
テーマ:「技術者倫理と利益相反マネジメント」
現在、産学官連携活動は多岐にわたり、研究者・技術者にとってもどのように取り組んでいくべきか頭を悩まされることと思われます。利益相反は兼業において顕著な問題となりますが、複雑化した産業・社会においては利益相反のジレンマは不可避のものと言えます。利益相反について考えるとき、兼業に踏み切る研究者・技術者が陥り易い問題を解決するためのものだということが重要となります。利益相反マネジメントにおける利益相反ルールは法律上の合法・違法を判断するものではありません。自ら必要として行動する規則・ガイドラインです。また、利益相反マネジメント体制及びシステムを構築することは、産学官連携、共同研究、ベンチャー育成等にブレーキをかけるものではなく、産学官連携によって不可避的に生じ得る課題を未然に防止し前に進めることで産学官連携の基盤を強化すべきものです。その中でキーワードとなるのが「自己申告」、「透明性確保」、「カウンセリング」、「利益相反アドバイザー」、「研修」等です。
技術者倫理についても、個々人に倫理を求めるのではなく、組織論的な行動科学的なシステムによって解決が図られるべきものです。
私は独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)における「利益相反マネジメントポリシー」及び「利益相反マネジメントガイドライン」の制定に携わり、北海道から九州まで訪れ、各地の研究者と討議して参りました。産総研及び早稲田大学での経験から利益相反、技術者倫理についてお話しし、皆さんのご意見も伺いたいと望んでおります。
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講師:森 康晃(早稲田大学) | |
定 員: | 40名 |
参 加 費: | 会員1000円(学生員無料),非会員1500円(学生非会員500円)(当日会場にて受け付けます) |
申込み方法: | 「イブニングセミナー(第76回)申込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください. なお,当日会場でも申込みを受付けます. |
FAX送付先: | (03)5360-3508(担当職員 加藤佐知子)E-mail:kato@jsme.or.jp |
問合せ先: | 〒189-8520
東京都東村山市野口町2-16-2 日機装(株)流体技術カンパニー 小西義昭 TEL:042-392-6610 E-mail:y.konishi@nikkiso.co.jp または, 東京都立航空高専 吉田喜一 TEL:03-3801-0146 ex.544 E-mail:kyoshida@kouku-k.ac.jp |