イブニングセミナー(第73回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2005年6月29日(水)18:00〜20:00 (毎月最終水曜日開催)
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンバス)55号館2階第4会議室(予定)
[東京都新宿区大久保 3-4-1/電話(03)5286-3000/JR「高田馬場」駅戸山口下車 徒歩12分,都バス「都立 障害者センター」下車徒歩1分,地下鉄東西線「高田馬場」駅下車徒歩12分] →大久保キャンパスの地図(早稲田大学のホームページ)
趣   旨:  技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
テーマ
および講師:

テーマ:「鋳物の面白さ」

 鋳物は、溶けた金属を型の中に流し込んで固まらせ、それをそのままか、あるいは機械仕上げを施して使うものである。
 一般に使われる金属は鉄系の鋳鋼、鋳鉄、非鉄系ではアルミ合金、銅合金が多い。鋳型は砂型が主で、アルミ合金などの溶融温度の低い金属には金型が使われる。模型の材質は木、樹脂、金属、発砲スチロールなどがある。模型製作は専門工場に依頼する。金属は液体から固体になると凝固収縮する。そのため実際の寸法より大きめに模型を作る。それを伸び尺、または鋳物尺という。金属の種類により収縮率が異なるため伸び尺を使い分ける。また金属の違いにより、凝固形態が異なるため、押湯の大きさや立てる位置、速く静かに溶湯を満たすための湯口、堰の大きさ、かすの混入防止策が必要である。
 溶解炉には、こしき、キュポラ、電気炉などが鉄系で使われ、非鉄ではるつぼ炉、反射炉、電気炉が使われる。溶解温度は一般にアルミ合金の700℃から鋳鋼の1600℃の範囲で溶解している。
 砂型は砂と年度と水の組合せで乾燥して使用する乾燥型、乾燥なしの生型であったが、現在ではベントナイトに水の生型、フランやフェノール樹脂を用いた有機自硬製鋳型が主に使われている。
 西暦752ねんのならの大仏、像高15m、250トン、1736年の鎌倉大仏、11m、110トン、奈良,鎌倉とも8段階の溶解で鋳造した。奈良は塑像、鎌倉は木型を用いた。溶接法はいがらくり(鋳繰り)である。
 ろう型法とロストワックス法の違いは、寸法精度の正確さの違いと、鋳込み材質の違いがはっきりしている。


講師:山中 昇(川口鋳物工業共同組合 技術顧問)

定   員: 40名
参 加 費: 会員1000円(学生員無料),非会員1500円(学生非会員500円)(当日会場にて受け付けます)
申込み方法: 「イブニングセミナー(第73回)申込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
FAX送付先: (03)5360-3508(担当職員 加藤佐知子)E-mail:kato@jsme.or.jp
問合せ先: 〒189-8520 東京都東村山市野口町2-16-2
日機装(株)流体技術カンパニー
 小西義昭
TEL:042-392-6610
E-mail:y.konishi@nikkiso.co.jp

または,
東京都立航空高専
 吉田喜一
TEL:03-3801-0146 ex.544
E-mail:kyoshida@kouku-k.ac.jp

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