イブニングセミナー(第64回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2004年8月25日(水)18:00〜20:00 (毎月最終水曜日開催)
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンバス)55号館S棟2階第3会議室
[東京都新宿区大久保 3-4-1/電話(03)5286-3000/JR「高田馬場」駅戸山口下車 徒歩12分,都バス「都立 障害者センター」下車徒歩1分,地下鉄東西線「高田馬場」駅下車徒歩12分] →大久保キャンパスの地図(早稲田大学のホームページ)
趣   旨:  技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
テーマ
および講師:

テーマ:「三菱ふそうトラック・バスの脱輪事故について」

 日本を代表し、一流会社を自認する会社である三菱、その信頼性について疑義するニュースが連日である。なぜであろうか? 単純な答えは、「体質」といわれる。 しかし、ものづくりが、企画と設計、製造と検査、そして供用と保守が体系化されている現在、「体質」だけでは、片付けられない。 ものづくりの本質である「設計」が問題視される。望ましくは、社会が技術を誘導し、技術が社会をつくる。しかし、いま、世界で特に日本で開発された多くのアイテムで、 この関係の均衡が崩れているように見受けられる。技術の側面、強度・寿命の設計に隠れ潜む魔手、それは疲労と摩耗、そして腐食。コンピュータの中で再現が難しいファクターである。 中でも「フレッティング疲労」と呼ばれる破損原因は、文字通りfretfulである。三菱の事故の原因調査は、法律的に解明されるだろうが、当夜は、 設計で陥りやすいフレッティング疲労とこの事故原因との関わりを取り上げ、強度・寿命設計の教訓としたい。


講師:佐藤建吉(千葉大学 助教授)

定   員: 40名
参 加 費: 会員1000円(学生員無料),非会員1500円(学生非会員500円)(当日会場にて受け付けます)
申込み方法:「イブニングセミナー(第64回)申込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
FAX送付先: (03)5360-3508(担当職員 加藤佐知子)E-mail:kato@jsme.or.jp
問合せ先: 〒189-8520 東京都東村山市野口町2-16-2
日機装(株)流体技術カンパニー
 小西義昭
TEL:042-392-6610
E-mail:y.konishi@nikkiso.co.jp

行事一覧へ

部門トップページへ