イブニングセミナー(第56回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2003年11月26日(水)18:00〜20:00 (毎月最終水曜日開催予定)
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンバス)55号館S棟第3会議室(予定)
[東京都新宿区大久保 3-4-1/電話(03)5286-3000/JR「高田馬場」駅戸山口下車 徒歩12分,都バス「都立 障害者センター」下車徒歩1分,地下鉄東西線「高田馬場」駅下車徒歩12分] →大久保キャンパスの地図(早稲田大学のホームページ)
趣   旨:  技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
テーマ
および講師:

テーマ「魔球の正体」

 今年のプロ野球は阪神の18年ぶりの優勝で盛り上がった.野球の勝敗は投手の調子によって大きく影響を受ける.漫画では絶対に打てない魔球がでてくるが,現実の世の中にはそんなものはない.投手の手を離れたボールは周りの空気から受ける流体力学的な力と地球の重力だけによって軌道が決まる.このため投手と打者の勝負はこの軌道の予測と,その裏をかく駆け引きによって普通は決まるのである.一般に空中を飛ぶボールには速度の自乗に比例する空気力と重力が働くが,その大きさはほぼ一定である.このため,途中までのボールの軌道を見れば,それ以降の軌道の予測は難しくはない.ところが,変化球の中には軌道の途中で空気力が変化する,魔球とも言うべき変化球が存在することが分かってきた.
 この魔球の変化とその原因を解き明かすとともに,カーブは曲がっていないと信じられていた時代や,フォークボールの落ちる原因なども併せて解説し,あなたの常識を揺るがします.


講師:姫野龍太郎(独立行政法人 理化学研究所)

定   員: 40名
参 加 費: 会員1000円(学生員無料),非会員1500円(学生非会員500円)(当日会場にて受け付けます)
申込み方法:「イブニングセミナー(第56回)申込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
FAX送付先: (03)5360-3508(担当職員 加藤佐知子)E-mail:kato@jsme.or.jp
問合せ先: 〒150-8677
東京都渋谷区恵比寿3-43-2
日機装(株) 小西義昭
電話:(03)3443−3738
FAX:(03)3440−3661

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