イブニングセミナー(第139回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2011年6月29日(水)18.00〜20.00
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンパス) 55N号館1階第二会議室
東京都新宿区大久保3-4-1/電話(03)5286-3000
地下鉄副都心線「西早稲田」駅(早稲田大学構内に出口)0分、JR「高田馬場」駅戸山口下車徒歩12分,
早稲田大学キャンパス案内図(http://www.waseda.jp/jp/campus/okubo.html)

趣   旨:

 技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.

テーマ
および講師:

雨音のしない雨傘―雨天時の視覚障害者のために―

 「となりのトトロ」が傘を差してバス停に立ち,樹木の多量の雨粒を受けてすごい音を立てるシーンがあります.
 日頃,雨の中,傘を差していて,雨音で後ろから来る自動車に気がつかない経験はありませんか?
 当たり前のことですが、耳が頼りの視覚障害者も雨の日には傘を差します.
 この傘が受ける降雨騒音を10dB下げた雨傘を作り上げた人がいます.
 (独)産業技術総合研究所つくばセンターの防音室で正確に測定をしたと,聞けばどのような機構を駆使した傘かと思われるかもしれませんが,音を定量的に測定することよりも,実際に使うとどのように感じるか,声ははっきり聞き取れるかのような,数字になりにくいことを重視した開発者です.
 ハイテク技術を使った装置よりも,持ちやすく使いやすく邪魔にならない構造を目指した雨傘は,メッシュの生地を上に重ねた二重張りで,雨粒が直撃できない雨傘です.
 無論,美しさ,デザインも重要な要素です.
 傘と人とのこだわりを話していただきます.

講師:上田 麻里((独)産業技術総合研究所)


参 加 費: 会員1000円(学生無料),非会員1500円(学生非会員500円)
(当日会場にて受け付けます)
申込み方法: 「No.11-55イブニングセミナー(第139回)申し込み」と題記し,
(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
申込先

日本機械学会(担当職員 曽根原)E-mail: sonehara@jsme.or.jp ,FAX. 03-5360-3508

<懇親会> 高田馬場駅前の土風炉(とふろ)にて、講師を囲んで懇親会を行います。
(会費\3,000程度)
問合せ先:

(株)日機装技術研究所/小西義昭/tel.:042-392-3087? E-mail: y.konishi@nikkiso.co.jp
都立産業技術高専/吉田喜一/tel.:03-3801-0146 ex.544 E-mail:kyoshida@acp.metro-cit.ac.jp

次回予定:

2010年7月27日(水)18.00〜20.00
漆器(ジャパン・ウエア)の復活に向けて ―商品としての漆器のこれまでとこれから―


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