イブニングセミナー(第138回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2011年5月25日(水)18.00〜20.00
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンパス) 62W号館1階大会議室
東京都新宿区大久保3-4-1/電話(03)5286-3000
地下鉄副都心線「西早稲田」駅(早稲田大学構内に出口)0分、JR「高田馬場」駅戸山口下車徒歩12分,
早稲田大学キャンパス案内図(http://www.waseda.jp/jp/campus/okubo.html)

趣   旨:

 技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.

テーマ
および講師:

虫と遊ぶ−カミキリムシの多様性講座−

 カミキリムシはカブトムシなどと同じ甲虫の仲間で,頭から後ろに伸びる長い触角が特徴である.体の大きさは2〜200mm,普通は10〜20mm程度の意外に小さな種類が多い.色彩や体形が多様で美しい種類も多く、昆虫類の中では意外に人気のあるグループである。世界全体で約25,000種、そのうち日本から約750種が知られている。ちなみに一文字違いのカマキリはバッタなどに近い仲間で、カミキリムシとは縁の遠い虫である。

  カミキリムシは植物食で、幼虫は主に死んだ材組織を食べて成長する。一部の種類は農林業上の重要な害虫とされるが、多くは私たち人間に害益を及ぼさないただの生物多様性の賑わいの一員である。

 講師はこのカミキリムシの魅力に惹かれ、それを材料にして分類学を中心に30年余研究を続けてきた。本セミナーでは、カミキリ学の基礎に始まり、その形態の多様性や風変わりな生活史などを紹介するとともに、新種発見談やフィールド調査の醍醐味、そうした研究にまつわる四方山話をご披露することで、参加者と“あまり役に立たない知”の共有をはかりたい。

 虫好きの変人氏はもちろんのこと、恐い物見たさの普通の人たちも歓迎です。

講師: 新里 達也(技術士・日本甲虫学会会長)


参 加 費: 会員1000円(学生無料),非会員1500円(学生非会員500円)
(当日会場にて受け付けます)
申込み方法: 「No. 00-00イブニングセミナー(第138回)申し込み」と題記し,
(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
申込先

日本機械学会(担当職員 曽根原雅代)E-mail:sonehara@jsme.or.jp ,FAX. 03-5360-3508

<懇親会> 高田馬場駅前の土風炉(とふろ)にて、講師を囲んで懇親会を行います。
(会費\3,000程度)
問合せ先:

(株)日機装技術研究所/小西義昭/tel.:042-392-3087? E-mail: y.konishi@nikkiso.co.jp
都立産業技術高専/吉田喜一/tel.:03-3801-0146 ex.544 E-mail:kyoshida@acp.metro-cit.ac.jp

次回予定:

2010年6月30日(水)18.00〜20.00
仮題「雨音のしない雨傘―雨天時の視覚障害者のために―」
上田 麻里(独)産業技術総合研究所


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