イブニングセミナー(第131回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2010年9月29日(水)18.00〜20.00
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンパス) 62号館1階大会議室
東京都新宿区大久保3-4-1/電話(03)5286-3000
地下鉄副都心線「西早稲田」駅(早稲田大学構内に出口)0分、JR「高田馬場」駅戸山口下車徒歩12分,
早稲田大学キャンパス案内図(http://www.waseda.jp/jp/campus/okubo.html)

趣   旨:

 技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.

テーマ
および講師:

音,関係性のデザイン 〜機械と音,建築と音,環境と音,その関係と意味〜

 「モノ」や「場所」に求める価値の重心が機能から感性へシフトする中で,「モノ」が発する音や,「場所」に在る音のデザインは,従来の騒音低減一方向から,多様なニーズを満たす音創りが求められている。
「関係性のデザイン」というフレームを呈示して,様々な場における音の文脈を読み解くことで,音創りのヒントを探る。

リスク低減のパラドックス ・・・ 騒音制御で顕在化するリスク
関係性のデザインの必要性 ・・・ 機能の上位にある意味デザイン
人と機械とのインタラクション ・・・ 音の意味的価値との関係
音創りの巧拙 ・・・ さりげないデザイン vs 音響指標への固執
日本人の左脳偏重の音受容 ・・・ 低騒音≠静けさと文化の同根性
非差異化へ向う機能価値追求 ・・・ 感性価値による差異化の実現
HV/EVにおける音創り ・・・ 静か過ぎる問題と音アイコンの模索
聴覚における図と地と場 ・・・ 文脈の整合と音環境の受容
短期ソリューションの罠 ・・・ リスクの保持という解
感覚資源を取り戻すには ・・・ 文化資本の獲得とアフォーダンス
溢れる人工音と無感覚化 ・・・ 音の「引き算の発想」と自律的行為

講師: 石田 康二(鰹ャ野測器 技術本部)


参 加 費: 会員1000円(学生無料),非会員1500円(学生非会員500円)
(当日会場にて受け付けます)
申込み方法: 「イブニングセミナー(第131回)申込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
申込先

日本機械学会(担当職員 井上 理)E-mail:inoue@jsme.or.jp ,FAX. 03-5360-3508

<懇親会> 高田馬場駅前の土風炉(とふろ)にて、講師を囲んで懇親会を行います。
(会費\3,000程度)
問合せ先:

(株)日機装技術研究所/小西義昭/tel.:042-392-3087? E-mail: y.konishi@nikkiso.co.jp
都立産業技術高専/吉田喜一/tel.:03-3801-0146 ex.544 E-mail:kyoshida@acp.metro-cit.ac.jp

次回予定:

2010年10月27日(水)18.00〜20.00
(仮題)「演奏者の個性とオーケストラ指揮者の個性」講師:山田 敦


行事一覧へ

部門トップページへ