工学作品発表会 on ウェブ

 

【趣旨】

難易度や新規性を問わず,何かを「作った」「挑戦した」という取り組みを発表できる会を開催する.想定する工作作品の題材はなんでも良い.すなわち無限のテーマで応募が可能である.何かの競技会や発表会の集会事業で会場に持参された出品作品,諸般の事情で出品できなかった作品,申込者の指導を受けた児童・生徒・学生が製作した作品など幅広く募集する.また,催しに帯同した未就学児や児童に取り組ませる工作の題材や工作に関して取り組み製品化されたものも募集対象とする.

出品作品は, 「機械」や「工学」の枠にとらわれず,「オモシロい」と思う工作作品を,そのオモシロさが伝わるように申込者が発表会で紹介する.子供や学生を含めあらゆる人が,「凄いな」と思う作品だけでなく,「自分も作れそうだ」,「自分も作ってみよう」と思うような作品を紹介してもらう.

また,「研究ではない古い知見を学んだ」旨を作品で示して頂くのも歓迎する.研究発表で扱われる新規な技術があっても古い技術の重要性は変わらない.スターリングエンジンを例えにすると,最新の数値解析による知見があったとしても,気体を密閉できない粗末なシールではスターリングエンジンは動作しないからである.

作品の工作のレベルも問わない.「モノづくり」を話題で取り上げられる工業製品や匠の技がさえた逸品だけでなく,「初心者でも取り組めるもの」にも日の目があたる機会が望まれる.例えば,「竹とんぼ」に類似した「紙とんぼ」は,大学の授業で,提出任意の自由課題でありながら,理工学部の多数の大学生により動画で製作報告がなされた事例もある.工作の技能は要求されないものの,「紙とんぼ」は理屈を意識させる題材であった.仕事以外で工作をすることが稀有であり、子供が工作することも珍しくなってきている.

我々が面白いと思う工作作品を紹介し,その中で子供に勧めることができる題材もあるなら望ましい話である.よって本発表会において,作品に優劣はあるかもしれないが,雌雄を決するルールなど無い.

何かを作っても誰も見てくれないかもしれない.しかし以上のように,「ここは誰かが見ている」という,そんな工作作品の発表の場を設ける