吉田 喜一
第79期勝田正文部門長の後を受け,日本機械学会『技術と社会』部門の第80期
部門長を仰せつかった,都立航空高専・機械工学科の吉田喜一でございます.就任に
あたり一言ご挨拶させていただきます.
現在日本機械学会会員は約40000人と伺っております.95年度の45000
人をピークに直線的に会員が減少しております.そのうち当『技術と社会』部門登録
者数は第1位423人,第2位614人,第3位1671人であります.20ある部
門のうち17位の登録者数です.今期中に是非2000人の登録者数を目指したいと
おもっております.部門登録をなさっておられない方々へのご勧誘をよろしくお願い
申し上げます.と同時に機械学会会員の拡大の際は是非当部門の存在をアピールして
いただければ幸いです.
さて,現在当部門には2つの研究分科会と5つの研究会が活動を進めております.
技術者倫理,新産業創出,法律,知的所有権,技術教育,技術史・工学史,エネルギ
と社会動態などのテーマで活発に研究がなされ,毎年の年次大会,支部講演会,部門
独自の講演会等で各種の催しを行っております.
今年度は東京大学で9月25日(水)−27日(金)に年次大会が開催されます.
ここでは『多様化する社会と理科・技術教育の現状』と題する市民フォーラムが開催
されます.技術史・工学史(10本),技術教育・工学教育(17本),技術倫理
(6本)のオーガナイズド・セッションが合計33本発表されます.また,戦後の技
術開発と知的所有権の2つのワークショップも開催されます.
また京都大学で10月19日(土)−21日(月)は部門独自の講演会,見学会
を計画しております.19日は技術教育・工学教育,技術史・工学史等の国内講演
会,20日は経営と技術移転に関する国際会議(The 1st International Conference
on Business and Technology Transfer )です.今回部門独自の国際会議を初めて開
催いたします.海外から10人以上の講演者も予定しております.合計50本以上の
発表を予定しております.
20のうちの19番目までの横割りの部門に対して,縦割りの部門であります.技
術と社会に関わるすべてのことを当部門では研究テーマとしております.機械学会の
組織拡大のためにも当部門を活用していただければ幸いです.