2005年度部門賞および部門一般表彰報告
 

 技術と社会部門では,部門に関連する研究と活動の進展を促進するために, 部門賞および部門一般表彰を設けています. 2005年度の部門賞および部門一般表彰につきましては,会員の皆様からの推薦をもとに, 第84期表彰委員会[委員長:渡邉辰郎 (東京大学)]で審議・選考され, 2006年4月の部門運営委員会において決定されました.受賞者,表彰者は以下の方々です.
 なお,贈賞・表彰式は2006年度 日本機械学会年次大会の「技術と社会部門同好会 (熊本大学,平成18年9月19日(火)」の席上にて行われました.
「表彰状」および「ガラスの楯」は前部門長(現表彰委員長)の渡邉先生の名前で,現部門長の 村田先生から鈴木氏に渡されました.

(報告 渡邉辰郎(東京大学))

部門賞

部門業績賞: 鈴木 孝

[贈賞理由]
  鈴木孝氏は1952年日野自動車工業(株)に入社以後,一貫してエンジンの開発,設計に従事された.
 日本機械学会・技術と社会部門の各種講演会,イベントに積極的に講師等として御協力を頂いた.
 歴史的価値のあるエンジンの開発過程の解明や,最近の環境問題と企業及び行政の関連について後輩を的確にご指導頂いている. 技術史,開発史も含めてエンジンに関する各種著作を沢山著され歴史的造詣も深い.
 またトラックのパリダカ(パリ・ダカール・ラリー)の指導者としても知られ,若手エンジニアに夢を与える貢献もされた. この光景はNHKのプロジェクトXで放映され,日本国民と若者に大きな感動を与えた.
 これらのことは技術と社会部門の学術および地域交流における頭著な功績であり,部門業績賞に相当する.