なお,贈賞・表彰式は2000年度 日本機械学会「技術と社会」部門単独行事 研究会・講演会・見学会の懇親会
(多摩大学工学部,平成12年11月18日(火)午後6時から)の席において行われます.
部門功績賞:木内 學殿(東京大学)
木内 學氏は第72期および第73期副部門長として部門の諸活動を軌道に乗せ,
第74期および第75期部門長として部門の発展の基盤を築くとともに部門の諸活動を本格化させた.
氏はさらに人機能支援工学研究会主査として研究会の活動を活性化された.
これらの活動は部門業績賞にふさわしく,ここに推薦する次第である.
受賞者略歴
1968年 東京大学大学院修了
東京大学助教授
1996年 日本機械学会「技術と社会」部門長
1997年 〃
1980年 東京大学教授
1997年 日本機械学会 会員功労者表彰
2)部門一般表彰
優秀講演論文表彰:堤 一郎殿(日本労働研究機構),林 邦夫殿(上智大学)
対象論文:「明治期に製造された鉄道用構造部材について(第2報) - 関東地方に残る鋳鉄製跨線橋支柱の測定値 -
[日本機械学会第74期通常総会講演会(1997.3)]」,および関連する一連のわが国の近代鉄道技術史の研究
候補者は,わが国の近代鉄道技術史に関する研究を継続的に発表している.表彰対象とした論文および一連の研究は,
わが国の鉄道創業期の技術について,広範な視点に立って,広く実地調査を行い,
技術史的見地より詳細な考察を加えたものである.
明治初期の蒸気機関車を初めとし,跨線橋等の停車場設備に及んでいる.
調査考察はおよそ10年の永きにわたる継続的現地調査結果に基づいており,極めて綿密周到であり,
鉄道車両の製造や補修技術とともに,わが国の鉄道創業期の鉄道技術を知る上で,重要なものであるばかりでなく,
近代機械技術史について多くの貴重な資料と示唆を提供するものである.これらの業績は講演論文表彰にふさわしく,
表彰委員会としてここに推薦する次第である.