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1998年度部門賞および部門一般表彰報告


 技術と社会部門では,部門に関連する研究と活動の進展を促進するために, 部門賞および部門一般表彰を設けています. 1998年度の部門賞および部門一般表彰につきましては,会員の皆様からの推薦をもとに, 第76期表彰委員会 [委員長:木内 学(東京大学)] で審議・選考され,本年4月の部門運営委員会において決定されました. 受賞者,表彰者は以下の方々です.

 なお,贈賞・表彰式は1999年度 日本機械学会総会「技術と社会部門」の同好会 (慶応義塾大学三田キャンパス 大学内食堂,平成11年7月27日(火)午後6時から)の席において行われます.



1.部門賞

部門功績賞:前田清志(元玉川大学)

 本部門創設当初から,「機械工学史研究分科会」幹事として主査を補佐するに留まらず,自ら「機械記念物調査」を提案, 実行し,調査報告書の刊行に貢献された.また本部門において,部門長,機械技術史研究分科会主査, 機械記念物調査委員会会長などを歴任され,機械技術史の調査・研究の普及・促進に指導力,実行力を発揮された.

受賞者略歴

1955年 明治大学工学部機械工学科卒業
1964年 玉川大学工学部専任講師
1982年 玉川大学工学部教授
1993年 日本機械学会「技術と社会」部門長
1995年 産業考古学会会長,技術史教育学会会長就任
1996年 退職
1997年 日本機械学会 会員功労者表彰

2)部門一般表彰

優秀講演論文表彰:緒方正則(関西大学),下間頼一(関西大学)

対象論文:「シベリア出土の古代四輪馬車の研究」([1997.3] 日本機械学会第74期通常総会講演会)および一連のチャリオットの研究

 表彰対象とした一連の研究は,世界各地に点在するチャリオットについて,地道に現地調査を行い, 世界的な視野から考察を加えたものであり,東西のチャリオットの発達の歴史とその連関を知る上で貴重なものである.