TRANSPORTATION AND LOGISTICS DIVISION
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第101期と第102期の交通・物流部門の部門長を仰せつかりました小野英一(豊田中央研究所)と申します。私自身は、学生時代に制御理論を専攻した後、自動車の運動制御の研究開発に携わって参りました。
交通・物流部門は、人と物の移動に関わる陸海空のすべての機械システムを研究の対象とした、多様なモビリティを網羅する応用問題に取り組むことができる、国内では他に例のない学会組織です。ここでは、自動車や航空・宇宙,船舶など、それぞれの専門学会ではできない異なる分野の交流によるアイデアの創出など期待できます。例えば、自動運転の自動車の中で飲食やデスクワークを行うことを想定した設計の際には、鉄道の乗り心地評価を参考にするなどの分野連携が容易に可能です。さらに、多様なモビリティをシームレスにつなぐMaaS(Mobility as a Service)の最適設計など、今後、交通・物流部門の役割は益々大きくなると考えられます。
また、交通・物流部門は、実機械を対象としていることから、企業に所属されている会員も多く参加いただいております。企業に所属する若手会員や学生会員の学びの場としての講習会等の会員サービスも、コロナ禍で推進されたハイブリッドなどの取り組みをうまく活用する形で充実させたい所存です。ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。