実行委員長 中野公彦(東京大学)
2012年は部門大会との併催年であり、鉄道技術連合シンポジウム(J-RAIL2012)を12月5日~7日の会期で、東京大学生産技術研究所(東京・目黒区)にて開催いたしました。190件の発表があった一般セッション(ショットガンセッション、JSCM特別セッションを含む)、特別企画「日本の鉄道の国際競争力」、SRE(鉄道技術者の結集を目指す勉強会)との合同企画「国際社会への鉄道技術情報発信の有り方を考える」が行われました。また、TRANSLOG2012と合同で、森村勉様による特別講演「東海道新幹線の最近の研究開発」および特別企画「東日本大震災における鉄道・道路関係、昇降機、一般産業施設の被害」が企画されました。鉄道の国際競争力と震災対応をテーマにして、多くの皆様に活発な議論と、技術交流を深めていただけたのでないかと思います。一部会場では席数の不足があり、ご不便をおかけしたことをお詫び申し上げます。次回2013年は電気学会主催で12月に開催される予定です。最後になりますが、皆様方のご支援とご協力に厚くお礼申し上げます。
実行委員会特別委員 中野公彦(東京大学)
2011年12月13日(火)~ 15日(木)の3日間、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて第18回鉄道技術連合シンポジウム(J-RAIL2011)が土木学会主催で開催されました。
山本卓郎土木学会会長による特別講演「社会安全システムの構築と鉄道技術者」、ディスカッション「首都直下型地震、次のリスクにどう対処するか」、2件の企画セッション「インフラの海外展開における現状と標準化」、「境界領域&レール・車輪接触力学研究会 特別合同セッション」が行われました。一般・企画セッションでは合計174件、そのうち若手対象のショットガンセッションでは19件の発表があり、参加者数は470名でした。
次回は、日本機械学会主催で東京大学生産技術研究所にて開催される予定です。
実行委員会特別委員 宮本岳史(鉄道総合技術研究所)
2010年12月15日(水)~17日(金)の3日間、東京・代々木の国立オリンピック青少年総合センターにおいて第17回鉄道技術連合シンポジウム(J-RAIL2010)が、企画・特別セッションの講演16件、一般講演175件、参加申込み者数545名で、数多くの参加者を得て盛大に開催された。
企画セッションのテーマ「鉄道及び関連分野のモジュール化の動向」「減圧トンネル利用超高速鉄道システムへの展望」、特別セッションのテーマ「これからの鉄道が目指すメンテナンス戦略」「鉄道を本当に地球環境にやさしいものにするためには」について講演とパネルディスカッションが実施された。JSCM企画セッションではレール・車輪形状に関するワーキング進捗報告が行われた。さらに、多様な専門分野の発表者・来場者が双方向に効率的な技術情報交換を行う目的で、口頭発表と併せてポスターを掲示するショットガンセッション(講演20件)が催され、4件の優秀論文発表賞が授与された。
防衛大学校 システム工学群 機械システム工学科 准教授
実行委員長 吉田秀久
2009年は部門大会との併催年であり,鉄道技術連合シンポジウム(J-RAIL2009)を12/2-4の会期で,国立オリンピック記念青少年総合センター(東京・代々木)にて開催致しました.187件の一般セッションでのご発表,『鉄道の国際競争・海外戦略の流れ』と題した特別講演(3件),『フリー技術よる軽やかな鉄道の実現』と題したミニ講演とパネル展示という新企画(8件),JSCM特別セッション『車輪接触問題における鉄道試験線の必要性』(4件)のご講演を頂きました.また2006年時と同様に,鉄道を取り巻く環境整備に関わるより多くの方々に足を運んで頂けるよう本シンポジウム内に企画講演をフォーラムと題し,フォーラムのみの参加を可能とし,TRANSLOG2009との合同企画にもご参加頂けるよう致しました.多くの皆様に活発な議論と,技術交流を深めて頂けたのでないかと思います.TRANSLOG2009と合わせて計548名もの多くの皆様にご参加頂くことができました.一部会場では席数の不足,企画講演時間の超過など,ご不便をおかけしましたことを深くお詫び致します.
次回2010年度は電気学会主催で2010年12月15日~17日に2009年と同会場(代々木・東京)にて開催予定です.最後になりますが,皆様方のご支援とご協力に厚く御礼申し上げます.
2008年12月16日-18日の3日間、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて第15 回鉄道技術連合シンポジウム(J-RAIL2008)が開催された。
特別セッション「鉄道技術・安全のあり方に向けたこれからの挑戦-交通政策審議会鉄道部会提言を議論する-」,企画セッション「国際標準化の動向と日本の対応」,JSCM特別セッション,一般セッション177 件の発表があり、参加者数は441 名だった。
ショットガン表彰として,岡田健志氏「噴流を用いた列車に加わる変動空気力低減方法の基礎的検討」,増渕迪恵氏「伝統工芸技術を導入による高質な車内空間の実現に関する事例分析-九州新幹線つばめを対象として-」が優秀論文発表賞を受賞した.
実行委員会特別委員 佐々木君章(鉄道総合技術研究所)
(共催:日本機械学会)
2007 年12 月18 日. 20 日の3日間、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて第14 回鉄道技術連合シンポジウム(J-RAIL2007)が開催された。
特別セッション20 件、一般セッション196 件の発表があり、参加者数は506 名だった。この講演数はJ-RAIL 歴代2位となっている。
テーマとしては「高速化と高度化」、「メンテナンスとコストダウン」、「安全と防災」が多く、これら3つのセッションが一般セッションの半数以上を占めていた。今年度は新企画として「ショットガンセッション」を取り入れた。これは1分間の口頭発表でポスターセッションの参加者が各自の研究の要点をアピールするものである。22 件の発表があり、このうち7件がショットガンセッション優秀論文発表として表彰された。
昨年の開催では、部屋の広さと聴講者数がアンバランスで、極端な混雑を招いたことが課題の1つであったが、今年の会場は広さに余裕があり、改善されていた。
2008 年度は土木学会主催で2008 年12月16日~18日に、2007年と同会場で行われる予定である。
上智大学理工学部 機械システム工学科 教授
実行委員長 曄道佳明
本年は、部門大会との併催年であり、機械学会、電気学会、土木学会委員からなる実行委員会を構成し企画の検討を行いました。新しい試みとして、研究者、技術者のみならず、鉄道事業に関わる、また鉄道を取り巻く環境整備に関わるより多くの方々に足を運んで頂けるよう本シンポジウム内に企画されたフォーラムのみの参加を可能としました。フォーラムでは昨今のキーワードともいえる「人」、「協調」、「国際規格」に関わる講演、議論の場が提供されましたがお陰様で大変盛況となりました。この中で「競争から協調へ」というテーマの下、他社間の相互直通運転や、利便を追及したICカードの導入などに関する興味深いお話を伺うことができました。また10のJ-RAILスペシャルセッションにおいて、技術的課題の議論も活発に行われました。(一部会場では席数が不足する事態となりご不便をおかけしました。)
最後になりましたが、準備、運営にあたられた皆様、また講師としてご協力頂きました皆様に厚く御礼申し上げます。
実行委員会特別委員 渡辺慶知(日本車輌製造)
(共催:日本機械学会)
2006年1月17日~19日の間、川崎市産業振興会館において、J-RAIL2005を開催しました。(主催:土木学会、共催:日本機械学会・電気学会)今回は、シンポジウムの名称に「政策」を加え、様々な立場の方に幅広く討論して頂くことをめざしました。シンポジウムの構成では、共通・特別セッションを大幅に拡大し、最近、関心の高いテーマである「鉄道の安全」や「技術の伝承」から「ITによる企業戦略」、さらに「鉄道を軸とした都市経営」、「鉄道運営の公民分担」、「鉄道技術による海外支援」についてとりあげました。また、土木学会およびレール・接触力学研究会によるセッションもあり、合計8セッションとなりました。一般講演においても191件の発表があり、活発な議論が行われました研究者、鉄道事業者、関係企業、学生を含め378名が参加し、盛況のうちに終えることができました。
実行委員会幹事 大野寛之(交通安全環境研究所)
(共催:日本機械学会)
2004年12月7日~9日の3日間,川崎市産業振興会館において第11回鉄道技術連合シンポジウム(J-Rail2004)が開催されました.(主催:電気学会,共催:日本機械学会,土木学会)一般セッションとして高度化と高速化,メンテナンスとコストダウン,環境とエネルギー,新方式鉄道,サービス向上,交通計画とプロジェクト,安全と防災,境界領域について,研究発表と討議が行われたほか,特別セッションとして「技術者の連携で魅力のある鉄道へ」をテーマに機械・電気・土木の技術者が連携して鉄道の魅力向上を図っていくための活発な意見交換が行われました.研究者,鉄道事業者,学生を含め361名の参加者があり盛況の内に終えることができました.
実行委員会幹事 大野寛之(交通安全環境研究所)
(主催:日本機械学会)
2003年12月9日~11日の3日間,川崎市産業振興会館において第10回鉄道技術連合シンポジウム(J-Rail2003)を開催いたしました.本年はJ-RAIL10周年の記念大会ということもあり,須田義大実行委員長のもと「鉄道のグランドデザイン」をキーワードに,電気学会,土木学会との共催により特別企画を実施いたしましました.残念ながら特別企画の一つである,山之内秀一郎・宇宙航空開発機構理事長による特別講演が,H2Aロケット打ち上げ失敗の影響でキャンセルとなってしまいましたが,J-RAILの10年を振り返る記念講演や,若手研究者によるパネルディスカッション,8件の基調講演など,充実した企画を実施することができました.一般講演も163件もの発表があり,300名近い参加者を得ることができました.各セッションで活発な討論が行われました.「鉄道」をテーマに3学会が集う得J-RALと「交通・物流」をテーマとする部門大会とが併催されることで,幅広い分野にわたって交流を深めることのできる意義深い大会とすることが出来ました.
大会特別委員 石田弘明(鉄道総研)
(共催:日本機械学会)
2002年11月27日~29日の間,神戸市産業振興センターにおいて,第9回鉄道技術連合シンポジウム(J-Rail2002)を開催いたしました(主催:土木学会,共催:日本機械学会,電気学会).参加登録者数は378名を数え,「高度化と高速化」,「メンテナンスとコストダウン」,「環境とエネルギー」のほか,共催のメリットを活かした「境界領域研究」等の8つのセッションで191件の論文発表と活発な議論が行われました.参加者の中には,関係学協会に属さない189名も含まれています.特別講演では,「鉄道事故は無くなるか?」と題して,井口東京大学名誉教授の基調講演をはじめ,国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の活動報告,海外の鉄道事故事例や調査体制,脱線に関する研究活動状況の報告が行われました.鉄道事故撲滅のポイントや課題が指摘,整理され,鉄道関係者が安全問題に対する認識を新たにした有益な講演会でした.また交流会では,特別講演の講演者や関西地区の方々を中心に多数の参加者が親睦を深め,鉄道に関する横断的な研究の重要性を再確認して,盛況のうちに大会を終えました.
大会特別委員 石田弘明(鉄道総研)
(共催:日本機械学会)
2001年12月12日~14日の間,愛知県中小企業センターにおいて,第8回鉄道技術連合シンポジウム(J-Rail2001)を開催いたしました(主催:電気学会,共催:日本機械学会,土木学会).参加登録者数は515名を数え,「高度化と高速化」,「メンテナンスとコストダウン」,「環境とエネルギー」,「安全と防災」のほか,共催のメリットを活かした「境界領域研究」等の九つのセッションで221件の論文発表と活発な議論が行われました.参加者の中には,関係学協会に属さない166名も含まれています.特別講演では,3学会と日本鉄道技術協会,日本鉄道施設協会,日本鉄道車両機械技術協会,日本鉄道電気技術協会から活動報告があり,日本機械学会からは,橋本第3技術委員長が学会・部門組織と技術委員会,見学会,研究分科会の活動状況をPRして,新規会員の募集・勧誘も行いました.交流会にて,鉄道をキーワードにした横断的な研究の重要性と次期も活発な大会とすることを再確認し,盛況のうちに大会を終えました.
第8回鉄道連合シンポジウムのショットガンセッションで優秀な講演を行った以下の8名の方々が表彰されました.受賞者には,交流会・表彰式にて,水間大会実行委員長より,賞状,賞楯,副賞等が贈られました.
和田 学(東京大)「急曲線通過が模擬可能な鉄道車両走行実験装置の開発」
林 成宰(日本大)「JTAGを用いたバス同期式フェールセーフ計算機の高信頼化」
望月 寛(日本大)「軌道回路を用いたスペクトラム拡散通信式多情報伝送システムの開発」
見城有希子(大同信号)「GPSを利用した路面電車の位置検知」
宮武 昌史(上智大)「太陽光発電システムの発電量制御手法と電気鉄道での利用可能性」
横田 倫一(日本大)「ヒューマンインターフェース改善を目的とした唇動画像識別」
黒崎由紀夫(東京大)「空気ばね特性を考慮した緩和曲線通過特性への軌道・走行条件の影響」
藤本 裕(鉄道総研)「車両運動と空気力発生に関しての風洞試験解析」
大会幹事 橋本 淳(東海旅客鉄道)
2000年12月13~15日の3日間、神奈川県の川崎市産業振興会館において、第7回鉄道技術連合シンポジウム(J-RAIL2000)を開催いたしました。このシンポジウムは、毎年、日本機械学会、電気学会および土木学会の3学会が持ち回りで主催しており、今年度は、日本機械学会が主催いたしました。特別セッションである「車輪-レール系」をはじめ、「メンテナンスとコストダウン」、「環境とエネルギー」等の8テーマ28セッションにおいて126件の論文が発表され、4件の基調講演も行われました。さらに、特別セッションに関連して、「車輪-レール系のダイナミクス」をテーマにパネルディスカッションを開催いたしました。交通・物流部門長である鈴木康文氏(鉄道総研)の司会の下、須田義大氏(東大)、木俣政孝氏(東海旅客鉄道)、石田誠氏(鉄道総研)、そして中原綱光氏(東工大)4名のパネリストより各専門分野から話題提供がなされ、引き続き熱心な議論が行われました。最後に、司会者から各パネリストに摩擦制御や接触問題に関する提言を挙げてもらう質問がなされました。各パネリストの提案においては、鉄道システムを構成する機械・電気・土木の各分野の横断的な研究を推し進められなければならないとの共通認識が強調されました。
石田 誠(鉄道総研)
1999年12月8~10日の3日間、神奈川県川崎市の川崎市産業振興会館で、平成4年度から毎年、機械学会、電気学会および土木学会の3学会が持ち回りで主催し、他の2学会が共催する鉄道技術連合シンポジウム(J-RAIL)が開催されました。今年度は土木学会(担当:交通計画委員会・鉄道分科会及び構造工学委員会・鉄道力学小委員会)が主催(実行委員長:内山久雄氏・東京理科大)し、メンテナンスとコストダウン、環境とエネルギー等の7テーマ22セッションにおいて、110件の論文が発表されました。特別企画として、「21世紀に向けた鉄道の技術課題」と題するパネルディスカッションが行われ、内山久雄氏(東京理科大)の司会の下、太田雅文氏(東急電鉄)、林清氏(日本交通公社)、須田義大氏(東大)、河合篤氏(運輸省鉄道局)および古関隆章氏(東大)の5名のパネリストにより、各20分程度の話題提供の後、フロアからの質問も含めた熱心な議論が行われました。最後に、司会者から各パネリストに21世紀に向けた鉄道活性化のためのキーワードを挙げてもらう質問がなされ、各パネリストの提案を通して、さらなる産・官・学の協力を推し進められなければならないとの共通認識が強調されました。なお、今回のJ-RAILは土木学会が主催したが、交通・物流部門大会と併設され、J-RAILの参加登録者が200名を超え盛会でした。
松本 陽(運輸省交通安全公害研究所)
鉄道技術連合シンポジウムが1998年11月25~27日に、東京工科専門学校テラハウス(東京都中野区)で開催された。このシンポジウムは「鉄道に係わる専門分野の異なる研究者や技術者が一堂に会して発表・討論を行う場を」、ということで、1994年に第1回が開催され今回で5回目となる。日本機械学会、電気学会、土木学会が交代で幹事学会となり、毎年開催されているものである。今回は電気学会(交通・電気鉄道技術委員会)の主催で行われ、3日間で444名の参加者があった。
2日目には特別講演とシンポジウムが行われ、現在、実験が進行中の山梨リニア実験線の関所長による開発状況に関する特別講演があった。また、シンポジウムは、「LRT導入による街づくり」という課題で、土木、電気、機械などの各専門分野の7名のパネラーによるプレゼンテーションがあった後、会場も含め討論が行われた。一般講演については、毎回、増加の傾向にあり、今回は、電車線構造、車両技術、高速化技術、軌道保守、メンテナンス、プロジェクト、新交通システムなどの種々の分野に関して、186件に及ぶ発表・討論が行われた。現在の鉄道に関する技術は、各分野を総合したものや境界領域のものが多く、このシンポジウムの重要性はますます高まっていくものと思われる。