田中寿志(鉄道総研)
1999年10月19日より23日まで、鉄道総合技術研究所(東京都国分寺市)をメイン会場として、「21世紀の鉄道と社会を創造する新技術」をテーマにWCRR'99(第4回世界鉄道研究会議)が開催され、世界32カ国から計737名(海外から378名)の参加者が集った。論文発表セッションでは19日、20日の両日、顧客サービス、列車制御、車両、地上設備、環境の5分野について、口頭発表とポスター発表で合計約230編の論文が発表された。ポスター発表の一部は、WCRRの新しい試みとしてスペシャリストセッションと呼ばれるミニ討論会形式で行われた(写真)。その他の行事として、技術展示会、歓迎パーティー、晩餐会、技術見学会が行われた。技術展示会には、国内外の52企業・団体から62ブースの出展があり、さまざまな鉄道技術の紹介が行われた。技術見学会では山梨リニア実験センター、東京近郊3コース(東海道新幹線大井車両基地、東北新幹線総合指令所と大井工場、横浜みなとみらい21線建設現場)に加えて、オプションとして米原大型低騒音風洞と京都駅ビルの見学コースがあった。山梨リニア実験センターでは、300名以上の参加者が450km/hの浮上走行を体験した。次回のWCRRは2001年11月にドイツのケルンで開催される予定である。