自動運転に関する分野横断型研究会ホームページ に戻る

 

 

沿革と活動概要

 

沿革

 

2006年〜2014年 日本機械学会イノベーションセンター技術ロードマップ委員会 交通・物流分野技術ロードマップ活動

 

2014年 「自動運転ARM研究ワーキンググループ」(技術ロードマップ委員会所属)

      合計 5部門             27

 

2015年 「自動運転に関する分野横断型分科会」(部門協議会所属)

      合計 7部門 1専門会議        36

 

2017年 「自動運転に関する分野横断型研究会」(交通・物流部門所属)

      合計 11部門 1専門会議         43

 

2023 年  合計 13部門 1専門会議  48名

 

 

活動概要

 

「自動運転に関する分野横断型研究会」主査 東京理科大学 高田 博

 

 2014年の年次大会において「自動車を基軸として見た機械工学全体の将来展望」の講演を技術ロードマップ委員会より依頼された.筆者は, 長年自動車の完成車メーカーにおいて製品開発プロセスの効率向上を研究していたが, 完成車メーカーでは日本機械学会への興味が失われる傾向にある.この現象を理解するため, 日本機械学会と自動車技術会が2006年以降10年間に作成・発表してきた技術ロードマップ全部を調査し分類を行った.その結果,日本機械学会の力点は, 機械システム製品の性能・機能(システム)にはなく, 部品・装置(システムの要素技術)の仕掛けに偏重している事実が明らかになった.一方, 自動車技術会はシステムと要素双方のバランスが取れていることがわかった.機械工学便覧の機械工学総論には, 機械の機は仕掛けのこと, 械は何かをさせるものとの記述があり, 機械には2つの独立した軸があると記述されているが,日本機械学会は,械が弱く現状は日本機 学会としか呼べない学会になっている.この状態を改善するために分野横断型活動を恒常的に実施できるような仕組みへの取り組みを技術ロードマップ委員会において提案したところ,委員全員の賛同を得て「自動運転に関する分野横断型分科会」の発足が決定された.

  分科会では,近年注目を集めている自動運転を取り上げることとし,以下の項目を重点的に検討することにした.

 

(1)自動運転の技術の俯瞰とロードマップ作成

吉川設計学では,まず技術の俯瞰を行い,全体像を把握することが重要とされるため,最初に混沌とした自動運転技術の俯瞰をするための作業を行った.QFDは,製品開発の肝となる重要な技術であり,機械工学のマトリクス構造に対応したQFDを使用して技術を俯瞰していく作業を実施した.

 

(2)イノベーション創出手法の確立

自動運転技術のような大きな革新に対するイノベーション創出力が日本は弱いため,シュンペータを参考にしつつイノベーション創出手法の確立を図る.

 

(3)社会全体への教育

大きな変革について企業や大学の若手を教育することは重要と考えているため,講習会や年次大会の特別企画を通じ教育に力を入れていく.さらに研究会の成果は電子出版により社会へ還元していく.

 

分科会の活動は,2年間と定められているため,2年が経過した時点で研究会に活動を引き継いでいる.今後も分野横断型活動を長期に亘り継続していく所存である.

 

 

「自動車を基軸として見た機械工学全体の将来展望」

 

「自動運転ARM研究ワーキンググループ」

 

「自動運転に関する分野横断型分科会」

 

自動運転の技術の俯瞰とロードマップ作成