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モノづくりを通して

仙台高等専門学校 生産システムデザイン工学専攻 生産システム工学コース 2年
根地戸 龍生

 2022年4月、私は専攻科に進学した。この1年間と数か月は、非常に充実した時間だったと思う。本科在学中に進路で迷っていた中、学位取得のためだけでなく、貴重な経験を積むために専攻科進学を選択したことは、後に振り返れば正しい選択であったと感じている。
 専攻科で一番大変だったのは1年生の頃に受けた「創造工学演習」というモノづくりの授業である。この授業は、異なった専門分野の学生が一つの班になって、世の中に存在しないモノを作るというものであった。私達の班は7人で、私は機械系の分野だったため設計や加工、実験などを担当した。班で話し合い、私たちの班は自動でテーブルを除菌するモノを作ることとなり、それを「ふっきんくん」と名付けた。週に1度の進捗状況の発表では、辛口の評価を受けることも多々あったが、設計、加工、組立、実験を重ねながら改良を続け、最終的には完成させることができた。
 この経験で学べたことは3つある。1つ目はチームの人たちと意見や改善案を出すことがいかに大事かということだ。自分自身、設計していく上で、「ここほんとに大丈夫か?」「こうした方が良いんじゃないか?」など、不安点が出た際にはすぐにチームの意見を聞いて修正をした。2つ目はコミュニケーション力だ。この授業では話したことのない学生達とも班になって活動したため、意見を交換していくうちにもコミュニケーションをとることができた。3つ目は設計の知識を得られたことである。2DCADは学校の授業でよく使用していたが、3DCADについては、あまり操作したことがなかったため、3DCADのスキルを学ぶことが出来た。
 これらの経験を通して得たスキルや洞察を、就職先でも活かしていきたいと思う.



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