学生フォーミュラ大会について
東北学院大学 工学部 機械知能工学科 4年
佐藤 健心
私たちの大学では、2022年7月より新規に学生フォーミュラ大会に参加を向けて、チームを設立し、立ち上げから1年で大会に参加するに至った。
まず、学生フォーミュラ大会を知らない方もいると思うので簡単に大会の理念から引用し説明すると、「学生自らがチームを組み約1年間でフォーミュラスタイルの小型レーシングカーを開発・製作することによって、学生がものづくりの本質やそのプロセスを学び、ものづくりの厳しさ・おもしろさ・喜びを実感する。競技会では、走行性能だけでなく、車両のマーケティング、企画・設計・製作、コスト等のものづくりにおける総合力を競う。学生に対しては自己能力向上の場、企業に対しては将来を担う有能な人材発掘の場を提供する」ことが目的の大会である。
この大会に参加するには、まず英語で用意されているレギュレーションを翻訳し、それに則した設計を行う事が大前提である。しかし、専門用語が多く翻訳も一筋縄ではいかない。また、翻訳が終わって設計を行ってマシンの作成に取り掛かったとしても、膨大な量の静的審査と言って設計の安全性や正当性を示すための書類を提出し、合格をもらわなければたとえマシンを完成させても、大会参加することができない厳しいものである。
また、マシンを作成するにはお金がかかるものであり、スポンサーシップと言って企業に金銭的な援助や部品の提供と言ったことをお願いすることも重要である。
ここまで、大会について説明を行ってきたが、大会に参加することのハードルの高さが分かっていただけたと思う。そのような、大会にチーム立ち上げからすぐに参加できたことは、チームメンバーや研究室の城戸先生、多くの支援者方々の協力の基に大会に参加することができたことを誇りに思う。大会に参加することはできたが、マシンを走らせることは叶わなかったので、後輩たちの世代でマシンを走らせて大会で良い結果を残せることを応援している。
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