初めての学会参加を終えて
八戸工業高等専門学校 専攻科 機械システムデザインコース 1年
淡路 侑香
私は10月に行われた神戸大学での熱工学カンファレンスと、東北大学でのICFD2023の2つの学会発表に参加した。今年度はコロナが解消され、どちらも対面での参加となった。昨年からサウナに関する研究をしており、その成果発表となった。
熱工学カンファレンスでは、10分間のオーラルセッションであったため、時間内に研究成果をまとめることに苦労した。発表では分かりやすく、詳細に伝えることを目標にし、情報の取捨選択が求められた。練習の成果もあり、実際の発表は自分なりにうまくできたと思った。しかし、専門的な言葉や表現方法が身についておらず、その点に関して注意も受けた。今後の発表では注意していきたいと思う。
ICFD2023は、1分間のショットガンプレゼンとポスタープレゼンがあった。国際学会ということもあり、どちらも英語での発表となった。私自身は英語が苦手であるため原稿を用意するつもりであった。しかし原稿を覚えるよりも、自分の知っている英語で端的に話す方が良いという指導教員からの助言があった。本番のポスターセッションでもこの方法で臨んだところ、自分の予想以上に相手に伝わり、傍聴者とも討論を交わすことができた。ICFD2023は、ほとんどが大学院生であるため、私たち専攻科1年(大学3年生相当)は最年少での参加となった。その中で堂々と発表できたのは、自分たちにとっても良い経験になった。
両学会ともに2〜3泊する旅程であったため、その地のご飯や観光地なども隙間の時間で楽しむことができた。一緒に参加した友人との観光はとても有意義な時間であり、学会発表のご褒美のように感じた。一番思い出に残っているのは、仙台のうみの杜水族館でペンギンを見たことである。ペンギンのエサやり体験をすることができ、学会発表で疲労していた心が癒された。
学会発表までには、研究成果を出すこと、原稿の提出、発表練習など苦労することが多い。その反面、同年代の大学生はほとんどしていないと考えると、その分自分たちの強みになっていると思う。今後も研究を続け、来年度も学会への参加と良い旅ができるようにしたい。
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