東北大学大学院 工学研究科 ファインメカニクス専攻 1年 私は大学院の現在、社会人のサッカーチームに所属している。とはいっても大学時代のサッカー部で宮城に就職した人や大学院生がほとんどなので知り合いばかりのチームである。試合は日曜日に行われているが皆忙しいのか、11人集まるかどうかのギリギリの戦いを毎回試合前に行っている。つい先日約20年間のサッカー人生で初めての経験をした。9人対11人で試合を行ったことである。社会人サッカーになり、10人対11人で試合をしたことは何度かあったが(それも初めての経験だった)、こちらのメンバーはまだ他のチームと比べて若いため何とかやれていた。しかし、9人となると話は別である。なにせフィールドプレイヤーが二人足りないのだ。社会人でのサッカーの試合は40分ハーフで、80分間も走り続けなければならなく、2人のハンデを抱えながらなので疲労は半端ないものであった。そしてやはり試合終了時には2点取られてしまったが、9人にしては良く守った方であったと思う。だがなんということだろう,4点取ったのだ。9人対11人で4-2というスコアで勝ったのである。なぜこのようなサッカーの話をしているのかというと、現在はカタールでワールドカップが開催されている。日本がドイツに勝ち、日本はその熱気に包まれている真っ只中だ。このあとグループリーグを突破するかはまだ今の段階ではわからない。しかし今回の試合で、逆境でこそ真の力が発揮されるのだということを私は感じた。スペインとドイツという強豪がいる逆境の中グループステージを突破し、日本サッカーの歴史の伝説的瞬間に立ち会えることを望んでいる。 |