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時間

鶴岡工業高等専門学校 創造工学科 機械コース 5年
小嶋千英

 あと数か月後には卒業かと思うとなかなか実感が湧きませんが、決して一瞬とは言えないものの光陰のような5年間の高専生活をここで少し振り返ろうと思います。
 この5年間は「時間」について考える機会が多かったように感じます。勉強や卒研、課外活動、部活動、趣味に費やす時間。それ以外では睡眠、食事などたくさんの時間が挙げられます。私の性格上、約束時間の10分前には集合場所に到着しておこうなどと意識していることもあります。その中で確実に言えるのは「1日は24時間しかない」ということです。 しかし誰しも時間は均等なはずなのに、気づけばもう夕方なんてことが多々ありました。
 そのような焦燥感に駆られたとき、ふと目にした動画が私に大きな影響を与えました。それは、元プロボクサーのフロイドメイウェザーのインタビュー動画でした。インタビューの中で 「1日は24時間しかない。8時間は寝ている。8時間は働いている。これで16時間経過した。朝昼晩食べれば19時間。身支度に1時間。これで20時間経過した。残りの4時間を無駄にはできないやるべきことに集中しろ。」と語っていたのがとても印象に残っています。
 私はメイウェザーと境遇も違いますし、ボクサーを目指しているわけではありませんが、時間配分の重要さという面では共感し自分の生活でも意識してみようと思いました。この頃は新型コロナウィルスの影響で在宅授業が多くなっているため、自宅にいるからこそできる料理に挑戦してみたり、読書やコーヒーを飲む時間を作ってみたりすることから始めました。1週間、2週間と続けていくうちに、気づけばとても充実した日々を過ごせるようになりました。これらは趣味の範疇での時間の有効活用例ですが、例えば仕事面で置き換えるとすれば2個や3個のタスクを同時にこなすといったことが当てはまり、これが「効率が良い」と言われるのかもしれません。
 やりたいことは沢山ありますが時間は限られています。優先順位の低いことに時間を費やす時間はありません。今、やりたいと思う事柄に熱が冷めないうちに計画を立て、行動を起こすことが吉だと思います。
 読書やコーヒーの時間を作ることで僕はそれらの時間が幸せだと実感しました。実際、この文章もコーヒーショップの店内で書いています。
 時間は有限ですからね。







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