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ロボット技術研究部

鶴岡工業高等専門学校 創造工学科 機械コース 5年
菅原青葉

 私はロボットが好きだ。小学生の頃にテレビでロボコンを見て、競技をしているロボットの形や動きがかっこいいと思った。10年ほど前なのでどんな競技をしていたかは覚えていないが、見終わった後「ロボットつくりたい!」と母に言ったのは覚えている。高専に入学し、「ロボット技術研究部(通称:ロボ研)」に入部したきっかけである。
 ロボ研での時間は楽しかった。面白い先輩や尊敬する先輩がたくさんいて、加工や設計などたくさんのことを教えてもらった。その中でも設計は5年間の活動の中でかなり力を入れた分野だ。アイデア出しで出た案を、3DCADを使って表現していくのだが、これが難しい。理想の動きをさせるために、どのような機構を使うか、どのくらいの大きさにするか既製品は何を使うか、など考えることがたくさんあり、いつも悩んでいた。
 今までの競技の中で印象に残っているのは、4年生の時の「ロボットでスゴ技を披露する」という競技だ。私がロボ研の部長を務め、初めてロボット1台全部の設計を担当した年である。私たちは「1台がボールを飛ばしてもう1台がキャッチする」という技に挑戦した。私はボールを飛ばす方のロボットを担当し、バッティングマシンの様にローラーを使って飛ばす機構を考えたのだが、このローラーには苦戦した。どんなローラーを使えばいいか分からず、小さく固いものを使ってみたら全然飛ばなかったのだ。それから試行錯誤し、大きくて表面が柔らかいローラーが飛ぶことに気づいた。今思うと、バッティングマシンのローラーは小さくないし、ボールのあたる部分は固くないので、設計は普段身の回りにあるものをしっかり見ている人ほど得意なのだと思う。
 以上が、私が高専に入学して1番頑張った活動の内容の一部である。今はロボットを作りたい人が減っているのか、新入部員が全然入ってこないので、今いる部員にはこの部活が終わらないよう続けていってほしいと思う。私はもうすぐ卒業するが、これからも今までの経験を生かして仕事でも趣味でもモノづくりに打ち込んでいるだろう。







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