研究活動について
八戸工業大学 工学部 機械工学科 4年
田野岡直樹
私は熱磁気モータの最適形状の検討という題目で研究活動を行っています。そもそも熱磁気モータとは、熱を使ってモータを回して電気を取り出すことができる機械です。磁石に引きつけられる物は、加熱していくと磁石に引きつけられる力を無くしていきます。この力を利用し、モータを回転させ電気を作ります。しかし、熱磁気モータの実用化にはまだまだデータが足りないのが現状です。そこで、データ収集のための実験に使う試作機の製作、どんな要素が回転にどんな影響を与えるのか検討をしました。
研究活動の中で特に大変だったことは、実験モデルの考案でした。熱磁気モータについて、過去の卒業研究では熱源としてアルコールランプの火を使っていましたが、今回の卒業研究では熱源としてお湯を使いました。熱磁気モータの実用化において熱源はお湯のほうが便利だったためです。熱源の変更に伴い、実験モデルを大きく変える必要があり、お湯の熱をどのように伝えるか等、どんな実験モデルにすれば熱磁気モータを回転させることができるか、考えることが大変でした。ひとつひとつ課題を見つけ出し、解決していき、お湯を使った熱磁気モータの実験モデルの製作を完了させました。
たくさんの人に支えられて実験モデルを製作しました。支えてくださった人には、感謝しかないです。最適形状の検討まで研究は進まず、製作した実験モデルもまだまだ改善点が多いですが、実用化に向けてひとつひとつでも進んでいくことが大切だと考えます。来年、再来年と研究を進め、熱磁気モータの実用化が出来たらと思います。
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