コロナ禍での生活への不安
弘前大学大学院 理工学研究科 理工学専攻 機械科学コース 1年
岩谷隆寿
私の世代は学部3年生のときに新型コロナウイルスが蔓延し始め、基本的に全ての講義や実験などがオンラインとなり自宅から出られない日々が続いていました。アルバイトをしていた期間もありましたが、そのような中でしたので、アルバイトをしていなかったらより一層人との交流の機会が減っていたのではないかと思います。今では社会経験の場を与えてくれたアルバイトに感謝しています。
そして4年生になり、オンライン講義による自宅中心の生活から、突然研究室で研究をする生活へと変わったことに苦労したことを覚えています。実際に研究活動を始めたくても、どのような研究を行うべきかということでまず躓き、これまで材料力学などの勉強ばかりをしていたために世間の課題が分からず、研究テーマを設定するまでにたくさん悩みました。現在所属する研究室で進めている研究テーマの一つに樹枝の変形解析というものがあり、もともと私は地元に貢献できる研究をしたかったので、果樹栽培に役立ちそうなこの研究を自分の卒業研究のテーマとしました。そして卒業論文発表会や、学会で自分の課題に対する答えを発表したとき、初めてこの世に自分で求めた結果を提示できたことが実感できて、研究を進めてきて良かったと思いました。それでもまだ私の研究には問題点が残っているので、今後の研究活動ではそれらの解明に取り組み、より高度な研究を目指して頑張っていこうと思います。
これから研究活動を行う方々は、コロナ禍の真っ只中で入学したはずですので、研究テーマの探求に苦労すると思います。以前よりコロナによる行動規制も緩和されてきたため外出の機会は増えたと思いますが、現在も感染者数は増加する一方で油断できない状況です。自宅にいる時間が多いからこそ、ニュースや新聞などから情報を得て、社会情勢にしっかりと目を向けることで研究テーマの探求に活かすことが大切だと思います。
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