変化する世の中で
仙台高等専門学校 専攻科 生産システムデザイン工学専攻 2年
佐々木 凜
仙台高等専門学校専攻科生産システムデザイン工学専では、機械、電気、材料、建築の学科の学生が合わさって、総合的な知識を学ぶことができる。そんな私たちの専攻科としての新たな学生生活は新型コロナウイルスによって大きく変わった。
4月、初めての緊急事態宣言によって入学式が中止となった。そのため、必要最低限の外出以外は外出することも出来ず、何もできないまま過ぎていった。そして、ようやく5月下旬に同級生と顔を合わせることができた。まだ肌寒い時期にも関わらず窓は全開で、全員がマスクをして先生方の話を聞くという光景にとても違和感を感じた。また、オンライン形式での授業も始まった。今までにない授業の形でかなり戸惑ったが、友人たちと連絡を取り合いながら協力して授業を受けた。仙台高専は他の高校・大学に比べてオンライン授業への対応が早く、学びが止まることはなかった。これには、家族や他大学に通う友人たちも驚いていた。
仙台高専専攻科では毎年、「創造工学演習」という授業がある。これは、出身学科が異なる人たちとグループを組み、1年間を通してこの世にない新たな製品を創り出すという授業である。例年であれば、直接集まって話し合いができるが、今年は6月までオンデマンド形式で動画を見るという授業であった。しかし、このままでは何も出来ないと思い、私たちのグループは授業時間外で週2回ほどオンラインでの話し合いを行うよう心掛けた。その結果、7月になり徐々に対面で授業ができるようになった際に、グループ内でのコミュニケーションを円滑に行うことができ、すぐに作業に取り組むことができた。
このコロナ禍での学校生活で、私は自ら工夫し行動することの重要性に気づいた。こんなご時世なので、またどんなウイルスや病気が流行するかもわからない。また、学生から社会人になり、周りの環境も大きく変化していく。そんな変化の中で周りに流されることなく、自分で考え行動に移すことができれば、どんな困難も乗り越えられると、このコロナ禍の学生生活を通し感じた。
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