研究活動を振り返って
弘前大学 理工学部 機械科学科 4年
有馬正人
「消火の研究ってなんだか面白そう!」
研究室紹介の際、このように感じたことを今でも覚えています。その後、研究室配属先の第一希望である鳥飼研究室に配属され、この一年は消火に関する研究に取り組んできました。
消火と言えば、普通は消防車の散水による消火や、消火器による消火を思い浮かべるでしょう。しかし、私の研究は爆風消火に関するものであり、爆風消火とは爆薬を起爆することで爆風を形成し、火炎を瞬間的に吹き飛ばす消火方法です。この消火方法は、近年の気候変動によって増加している森林火災などの大規模火災における減災手段として提案されてきています。爆風消火を知らない人に爆風消火の話をすると、それで消えるのか?と思われることも多いですが、同時に面白い消火方法だと思われるようで、そういった反応が返ってくると、この研究に携わった身としてはなんだかうれしく感じます。
さて、私がB4として過ごした1年はコロナ禍2年目ということもあり、1年目と比較すると、それほど振り回されたようには感じませんでした。実際のところ、コロナ禍という状況に慣れてしまった結果そのように感じているのかもしれませんけどね。もしかしたら、コロナ禍でない場合にはもっとイベントがあったりして賑やかな学生生活を送っていたのかもしれない訳ですし。それでも、研究室の一員として過ごした時間はとても楽しかったと思います。研究室に配属された当初こそ、やけに背の高い先輩は多いし、同期とは全然話をしたことも無いし、とうまくやっていけるか心配になったりもしましたが、実際に話をしてみると先輩方はみんな優しくて、面白い人や個性的な人が揃っているなぁと感じました。同期とは今まで話をする機会が無かっただけで、すぐに良好な関係を築くことができ、むしろ同期の存在の大きさを改めて実感した1年でした。研究活動に関しては、自業自得な失敗をしてしまったり、いろいろと大変だったこともありましたが、指導教員の鳥飼先生や先輩方に手厚いサポートをしていただき、ここまでやってくることができました。重ね重ね感謝を申し上げます。
また、貧血による体調不良などで、鳥飼先生および研究室のメンバーには心配を掛けてしまったこと、申し訳なく思っています。ということで、しっかりとした体調管理をすることを私の今後の目標の1つとさせていただきます。
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