目次へ戻る   

創造より発展を好む

東北大学大学院 工学研究科 修士1年
渡邊航平

 世間一般に「自由」とは良い言葉であると信じられているが,無責任な自由は時に他人を苦しめるものである.今まさに,内容・書式が自由の文章を書くのに苦労しているのが筆者である.0から1を作り出すのは苦手だ.しかし1と1から2より大きなものを作り出すことは楽しめるタイプである(得意とは言っていない).自分で1にできないなら,1は作ってもらって,それらを集めればよい.そんなわけで研究室の3人のメンバーに意図を伝えず適当な単語を言ってもらい,以下の3つのキーワードを集めた.
 ・貧乏人
 ・めがね
 ・眠い
これらを使って,ある学生Wを主人公とした適当な 物語 でも書こうと思う.

***
 一昨年から始まった感染症は未だに収まる気配がない.Wは元々活動的な学生ではなかったが,外出自粛の波に飲まれ,家で過ごす日々が続いていた.眠い時に寝て起きたい時に起きる.気が向いたら作業をして飽きたら遊ぶ.そんな退屈で苦しい日々の繰り返しだ.家の中にはTV,PC,スマホ,ゲーム…視力低下の要因は無数にあった.
「そろそろめがね買わなきゃかな」
生まれて二十数年間,裸眼で生きてきたWは明らかな視力低下を感じていた.しかし,Wの思考回路は生粋の貧乏人である.
「いや,まだいける.本当に不便になったら買おう...」
Wは今この瞬間も・・・・・・裸眼のままPC作業を進めている.
***
 日々の生活の中で負の感情を抱くこともあるかもしれませんが,周りの人と協力しながら皆で乗り越えましょう.皆様の心身の健康と生活の充実をお祈り申し上げます.







目次へ戻る