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コロナ禍での気づき

東北学院大学大学院 工学研究科 機械工学専攻 1年
菅ノ又恵

 この一年コロナで、生活スタイルがガラリと変わってしまった。私は大学院1年ということで、就職活動もほとんどリモートでの活動であった。オンラインでの就職活動は、一日に何社も話を聞くことができ、移動時間もないので、効率的な反面、他大学の学生との交流がなくなり、孤独な感じがする。
 友達関係においては、去年の3月に会おうと言っていた、関東に住んでいる高校時代の友達に未だに会えていない。大学卒業の春休みにやっと会えると思っていたのに。
 しかし、コロナ禍で今までの生活がいかに恵まれていたのかを実感することができた。例えば、友達になんとなく会って、取り留めもない話をしたり、大学の行事に参加したりすること。それは当たり前の日常だと思っていたけれど、幸せなことだったと気づかされた。
 リモートワークが進み、世の中がテクノロジーによって便利になったことを実感するとともに、人と会うことの価値が高まったこの一年。人と会えないことの寂しさを埋めることは、今のところ機械には難しそうだ。







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