社会人になる前に 福島大学理工学群 共生システム理工学類 4年 私にとって,大学の研究室へ配属されてから卒業を間近に控えた現在までの期間は,自分という人間を大きく成長させることとなった期間であったと思う.卒業研究と,それと同時並行で行っていた就職活動を通して,得られたものや苦労したことなどの話ができればと思う.というか得られたものと苦労しかないわけだが.
最初に思いつくのは何といっても能動的に活動する力が身についたことである.これは私が所属する小沢研究室ならではの獲得物であると思う.この研究室には基本的に卒研実施に関わるゼミというものは無く,個人で異なる研究テーマについての先生への相談や報告,発表練習会などの実施は,スケジュールを調整して学生の方から依頼するものである.限られた時間の中でどれだけのことをやるか,どのペースで進めればいつ終わるのか,その次は何をするか,全てを加味して自分で逆算して計画した.融通が利く反面,自己責任な面が強いため計画力と責任感を同時に養うことができた.また,研究であるため予想外のことは当然起こり,私の研究でも想定外やイレギュラーが度々起こった.その都度,時期が早かったことと失敗から得られたヒントのおかげで,滞りなく研究を進めることができた.特に早めに行動することは重要であり,トラブルが無かったとしてもその分,限られた時間の中で密度のある研究をすることができる.得られた私の結論は,想定外やイレギュラーへの最大の対応策は前倒しで物事を進めることであると思う.何をやるにしても早いに越したことはない. こういったことを社会人となる前に経験し,学べたことを本当に良かったと思う.この学生時代に苦労したこと,そこから得られたものを基盤として,自分の仕事に信念と誇りをもっていきたい. |