去年行ったReborn-art Festivalについて 東北学院大学 機械知能工学科 4年 書く内容は何でもいいと言うことで、去年の夏に行ったReborn-art Festivalについて述べたいと思う。Reborn-art Festivalの紹介をすると、小林武史(ミスチルの元プロデューサー)が主催する、宮城県の石巻、牡鹿半島を舞台とする芸術祭である。割と知らない人が多いようだが、NHKが取り上げたり、有名人が訪れたりと何かと話題になっているので、今後、またあるとすれば、行ってみることをおすすめする。 最初に牡鹿半島にある萩浜エリアのアートを見に行った。ここにはReborn-art Festivalの目玉である大きな白い鹿の作品(像)があるのだが、これがまた見事だった。海を背にして、太陽を見上げているその姿はとても凜々しかった。さらに、色が白1色なので、背景の海がより、作品の美しさを引き立てていた。牡鹿半島の代名詞といえば鯨と鹿と言われているが、まさに、牡鹿半島の代名詞にふさわしい作品だったと思った。 次に桃浦エリアに行った。桃浦エリアはたくさんの作品が設置されてあったが、何より印象に残ったのが旧萩浜小学校に設置されてあった黒板アートである。ここにはおそらく、卒業生であろう人たちの当時の思い出や、今の生活などが色鮮やかに彩られた黒板にびっしりと書かれていた。この書かれてある思い出が過去の事であること。この思い出が二度と戻ってこないということを考えると、ノスタルジックな気持ちとともに、感傷的な気持ちがこみ上げてきた。作品としても、色鮮やかでとても綺麗だったが、見ている側がなにか考えさせられるこの作品はとても素晴らしいと思った。
最後に鮎川エリアに行った。鮎川のガイドの人たちがとても気さくに話しかけてくれて、作品のことだけでなく、鮎川の歴史、特産品、震災の影響と復興のことを教えてくれた。鮎川の人たちは近い将来、高台の方に引っ越さなければならないのだが、どうせ引っ越すなら仙台や石巻市街のほうに引っ越すと言う人の方が多いらしい。鮎川のためにやっていることが結果的に鮎川を廃れさせている皮肉に、本当の復興とはなにかと言うことを考えさせられた。 荻浜での鹿の作品 桃浦での黒板アート |