全能の紙 弘前大学 理工学部 知能機械工学科 4年
失礼,タイトルの『全能』というのは言い過ぎかもしれない. 私の趣味は,折り紙・切絵・ペーパークラフトなどの紙細工である.もともとは絵を描く2次元世界が好きだったのだが,気が付けば工作対象は3次元へと進化していた.『自分だけの何か』を作り出すというのはとても楽しいもので,特にただの2次元平面の紙から頭の中にある設計図だけで試行錯誤し,最終的にイメージ通りの3次元立体構造物を完成させた時などは爽快である. 紙で工作をしているとき,あるいはネットで他者が作った作品を動画や画像で見ているとき思い感じることがある,『紙は万能である』と.平坦なたった1枚の紙から,花や鳥などの複雑な動植物の形を生み出し,そしてまた多面体や球体などの幾何学的な形状を作りだし,更に,芸術的な作品をも創造することもできる.紙は,モノを造るということに対して無限の可能性を秘めているといっても過言ではない.まさに紙のなせる業である. 紙は,古代中国の四大発明のひとつとも言われ,様々な発展を見せている.その中の一つは,日本にある髪よりも薄い紙,典具帖紙を作る技術である.また現在,世界的に「折紙工学」が発展してきており,これは折紙の特徴を利用した工学のことで,物質運搬,折り畳み収納,強度向上などを目指して様々な分野で応用・活用されている. ここまでの私の主張をまとめると, 紙は神が与えたもうた万能の道具であり,折り紙職人たちが紙で万物を生み出す様は,まさに神の振る舞いの如くである.そして,髪のように細く紙を切りて加工し,芸術へと昇華せしめる切紙職人たちの手は,これぞ神の手といえる.このように,紙の魅力は知れば知るほどその深みを増していき,紙細工芸術の発展の未来とその行く末は神のみぞ知るもので,つまり紙の神々たる紙細工職人たちが神の見えざる手に導かれるように・・・・・・. あぁ,わけわかんなくなってきた.噛みそうなので,この辺で.
とにかく,紙は素晴らしいということです.
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