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私の目標

秋田工業高等専門学校 5年
 柴田 一輝

 この学校に入学することが決まったとき、私は人生でおそらく初めて目標というものをたてた。それが「初心忘れるべからず」ということだった。 


 人間が生きていく中でこれほど難しいことはない。誰しもが意識していなければ、成長する過程で必ずその気持ちは薄れ、消えてしまうと思うのだ。 だからこそ、5年間でこれを達成できれば将来の自分への自信に繋がると考えて、この目標を設定した。 これを達成するにはいろいろな方法があるだろうが、あれもこれもと手を出せば、私の性格上長続きしないだろうと考え、自分の中で「あるルール」を1つだけ課すことにした。


 それは「5年間制服を着る」ということだ。 私の通う学校では、基本的に衣類についての制約はない(もちろん度が過ぎるのは注意されるが)ので、はやい人は1か月もすれば私服で登校するようになるし、4年生に上がれば、私服で来るほうが普通だと言われるが、私は違った。 入学式の日に着るだろう制服なら見るたび、着るたびに「初心」というものを思い出させてくれるのではないかと思いつき、それ以来、登校日は必ず制服を着るようにしている。

 それは「5年間制服を着る」ということだ。 私の通う学校では、基本的に衣類についての制約はない(もちろん度が過ぎるのは注意されるが)ので、はやい人は1か月もすれば私服で登校するようになるし、4年生に上がれば、私服で来るほうが普通だと言われるが、私は違った。 入学式の日に着るだろう制服なら見るたび、着るたびに「初心」というものを思い出させてくれるのではないかと思いつき、それ以来、登校日は必ず制服を着るようにしている。


 これを書いているのは11月初旬なので、あと4か月で卒業だ。そのときまで私は制服を着続けるだろう。人と違ったとしても関係ない。これには私の「初心」と「継続」の心が詰まっているのだ。 








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