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Radio

仙台高等専門学校 専攻科 生産システムデザイン工学専攻2年
渡辺雅大

 前日は蔵王山に雪が降ったそうだ。9月頃は残暑が嫌だと嘆いていたが、もはや初冬の到来に老いたカラダを震わせる日々である。毎年、幾人かの学生たちがこの時期に随筆してきたことを感じて、感慨深く思ってしまう。

  ところで最近、人との会話の量が減ってきたように感じる。研究・バイト・筋トレというルーティーンをこなすうちに、質が良くウェットに富んだ会話を自ら創る機会が減少していると感じている。突然お笑い番組のMCのようにべらべら話すわけにもいかない。そこで、話す量よりも聞く量の増大ならすぐに実践できるのではと考え、良質な会話を聞く量を増やすために私はRadioを聴くようになった。Radioは良質な会話を提供してくれるかどうかという疑問が挙がるかもしれないが、公の場で不特定多数の人々が聞くのだから、良質なものであろうという決めつけでこの媒体を選んだ。それに、お手軽だ。そんなこともあり、最近は車内でFM局かAM局にするか迷うくらいの存在であったRadioに対して、より親しみを感じてきている。また、心なしか、視覚情報に頼らずに情報収集をしている間は、想像力も働いている気がする。

 理系の学生はコミュニケーション(気の利いた会話)が苦手な人が多いと聞いたことがある。それはただ単に会話の量が少ない事が原因かもしれない。それを解決するための一歩ないしは半歩としてRadioをおススメしたい。あなたのお耳の友達になるであろう。

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