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いわき明星大学 科学技術学部 科学技術学科 4年
平栗 寛之

今日における青少年の理工系離れは、机上の理論の理解のみで、実際に「もの」に触れる機会が少ないことなどが大きい原因の一つであると思い、この理工系離れの状況改善のためには、科学技術への理解と関心を小・中学生から、高校生そして広く一般社会人の方々が持つことが必要であると考え、私の所属のCAD/CAE/CAM研究室は、十数年前から毎年、日本機械学会東北支部学生会企画の「メカライフの世界」展に出展し、様々な機械の実演・体験を通して、広く科学への興味を持ってもらう機会を地域社会へ提供している。今年は10月24日と25日に、本学の学園祭に合わせて「メカライフの世界」展を実施して、CAD/CAMソフトウェアの実演と体験、NC(数値制御)旋盤、NCワイヤ放電加工機およびマシニングセンタによるものつくり実演(図1)、加工品(忍者)の配布、産学官連携で開発したワイヤ式3次元座標測定機の実演(図2)、研究室の卒業生の卒業研究紹介パネルおよび試作品の展示を行った。来場者は約175名であった。この行事は、日本を、世界を支えるために、若い人々や市民に産業の基盤となる学問「機械工学」に興味を持ってもらい、重要性を認識してもらうことにとても役立つと思う。


図1 NC工作機械と加工品     図2 ワイヤ式3次元座標測定機

 

 

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