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いわき明星大学 科学技術学部 科学技術学科 4年 草野 和也

私は現在櫻井研究室で視覚と視認に関する卒業研究を行っています。研究室では一つの大きなテーマとして自動車事故ゼロを目指し、様々な角度から事故原因を追究し研究しています。私のこの研究テーマのきっかけは最近の自動車事故調査から、「歩行中の死亡者が自動車乗車中を抜き最多となったこと、昼は自動車の進行方向から見て左右からの事故割合が同等なのに対して、夜は右から左への横断時が70%以上を占めること、さらに福島県浜通りでは高齢者のほとんどが右からの左への横断中に事故に合うこと」を知りました。そこでこの事故原因を追究するため運転者の視覚と視認をテーマにして、具体的には視線が対象物に向いても認知していないのではないかという仮説を設け、ドライビングシミュレータ2次タスク手法で、作成したテストコースを用いて、さらに視線計測にはNAC蒲lから借用したハット型視線計測装置とさらに自分で考え出した加速度計をそのハット頭上に取り付け、視線と認知に関する基礎実験を行うことにしました。まだ研究途中ですが、現在、運転者が視線を対象物に向け、影響ある対象物かを認識するためにはそこで一定時間留まる、すなわちある停留時間が必要であること、これは目の構造である中心視と周辺視に関連しそうですし、また右から歩いてくる対象物(歩行者)の視覚視認には車の構造、すなわちフロントピラーの存在が大きく影響を与えるのではないかということが少し分ってきました。今後研究をさらに継続し、来春の八戸市で開催の日本機械学会東北学生発表会で成果報告する予定です。

 

 

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